【ケンタロウさん】その口になると、ますます食べたくなる。

ケンタロウ本をパラパラとめくっていて、「これ作ってみよう」ということもあれば、スーパーで安く買えた食材で作れるメニューをケンタロウ本から探すこともあります。

炒め玉ねぎのパスタ

「SANKEI EXPRESS」連載「ケンタロウのひと皿勝負」のエッセイでも同じようなことを言っていて、家にあった玉ねぎ、にんにく、粉チーズだけで作ったパスタが紹介されています。

炒め玉ねぎのパスタ|ケンタロウのひと皿勝負
(2011年3月17日掲載)

ケンタロウさんの言うように、家にある食材だけで作ることもあります。
ただ、どうしてもそれが食べたいという時に限って、その食材がないのです。

以前、こんなことがありました。
スーパーにベーコンを買いに行ったのです。
お店に入ると、いつも立ち寄る見切り品のワゴンが目に入りました。
「何かあるかな?」と見てみると、いつもよりたくさんの商品が並んでいて、思わず興奮してしまいました。
「今日はいい買い物できたなあ」とニヤニヤしながら帰ると、肝心のベーコンを買い忘れたことに気が付いたのです。
気が付いたのがまだ帰り道なら戻ることもできたのですが、すでに家に着いています。
もう一度行くのはさすがにめんどくさいです。
他の物を買い忘れたなら「ま、いっか」でもいいのですが、ベーコンのためにスーパーに行ったのに、メインを買い忘れたのですから、「ま、いっか」とは言えません。

got milk?

牛乳促進キャンペーン「got milk?」の動画は、まさに「欲しい時にない」をうまく表現しています。

人間の心理として、ないとわかると、ますます欲しくなります。
最初はそれほど欲しいとは思っていなくても、ないとわかった瞬間に「欲しい欲」に火が付くのです。

①スーパーに買いに行ったけど、あいにく品切れだった
(「お前、発注しとけよ」と店員を睨みつける)
②2軒目は閉店
もうこの時点で、彼女は意地になっています。
③変なスイッチが入ってしまって、あろうことか牧場まで行ったが、そこでも撃沈
④日付が変わり、途中出会った牛乳配送車に頼み込み、幸運にも分けてもらう
⑤念願の牛乳が手に入り、シリアルを食べようとした時、今度はシリアルがないことに気づく
しかも、苦労して手に入れた牛乳をこぼしてしまう
踏んだり蹴ったりとはこのことです。

ベーコンを買い忘れた私は、すっかりベーコンの口になっています。
一旦ベーコンの口になってしまうと、もうベーコンのことしか考えられません。
ベーコンに引っ張られてしまったのです。
ベーコンの口を何もなかったかのようにリセットするのも簡単ではありません。
かと言って、もう一度買いに行く気力も残ってません。
その日は、歯を食いしばってベーコンは諦めました。

Barilla

「それ」に引っ張られるのは、他にもあります。

私は、パスタメーカーの「Barilla バリラ」が大好きです。
YouTube チャンネルも登録しています。
先日も新しいレシピ動画がアップされました。
わずか1分弱ですが、とてもおいしそうなのです。

身近な食材ばかりだと、ホッとします。
すぐに買いに行けるからです。
家にある食材を使ってくれると、もっとうれしいです。
引っ張られても、今すぐ作れるからです。

最近、何に引っ張られましたか。