小林カツ代さんとケンタロウさんの弁当本は、似ているどころか、ほぼ同じだった。

出典:思い出になるおべんとう
(アスコム/2005年4月)

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「思い出になるおべんとう」が面白かったです。
また一つケンタロウさんのルーツが知れました。

◉参照
【まとめ】カフェタイムブックスシリーズ/ケンタロウさん掲載号

この本には、ケンタロウさんのレシピが2品収録されているのですが、そのレシピがそっちのけになるくらいに、ドキッとするようなことが書かれてありました。

「弁当の本を出した時、同じタイミングでカツ代も弁当の本を出して、表紙の弁当の色目がそっくりで、おかしかった。
刷り込まれていたというか、結局は自分のベーシックになっていた」

 

この「思い出になるおべんとう」は、2005年に出た本です。
ケンタロウさんが言う弁当の本はそれ以前に出した本なので、おそらく1998年の「ドーンと元気弁当」(文化出版局)のことでしょう。

ドーンと元気弁当(小林ケンタロウ 著)【文化出版局】

カツ代さんの本も同時期に出たということなので、これも1998年の「小林カツ代のおべんとう決まった!」(講談社)だと思われます。

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ケンタロウさんが「表紙の弁当の色目がそっくりでおかしい」というくらいですから、よっぽど似ていたのでしょう。

そこで、何がどのくらい似ているのか、調べてみました。

小林カツ代のおべんとう決まった!

カツ代さんの「おべんとう決まった」のカメラマンは、講談社のケンタロウ本ではおなじみの青砥茂樹さんです。
スタイリングは、これもケンタロウ本でおなじみのマロンこと板井典夫さんです。
もうこの段階で、似ている要素が2つもあります。

表紙のお弁当は、「カラリ煮しめべんとう」で、
・正調卵焼き
・ブロッコリーの塩茹で
・おかかとごまの佃煮
が入ってます。

裏表紙のお弁当は、「薄切りの醬肉(じゃんろう)べんとう」で、
・絹さやとにんじんの甘煮
・じゃがいものカレー粉ふき
が入ってます。

ケンタロウさんの「ドーンと元気弁当」の表紙のお弁当は、「鶏の焼き漬け弁当」です。
・鶏肉の塩焼き
・揚げた大学いも
・塩茹でしたさやいんげん
が入ってます。

おかずの具材こそ違いますが、白いご飯と色目の濃いおかずが入っているのは共通しています。
しかも、どちらもギュッと詰まっているのです。

マヨネーズの見せ方

まだあります。
それは、マヨネーズです。

まずは、カツ代さんの本です。

ハムやソーセージ、チーズを使った「火いらずのべんとう」の右下に、小袋のマヨネーズが写っています。

次に、ケンタロウさんです。

「牛肉とブロッコリーのバター炒め弁当」に、やっぱりマヨネーズが写っています。

どちらもスタイリストさんやアートディレクターさんの提案かもしれませんが、見せ方としては同じ手法です。

カツ代さんのお弁当8ヶ条

カツ代さんの本だけでなく、ケンタロウさんの本にも、キャラ弁のようなにぎやかなお弁当は、一つも出てきません。
その理由は、カツ代さんが考える「お弁当を作る時の8つのポイント」にあります。

①お弁当に果物を入れるのは反対
②飾りおかずには問題あり
③ソーセージに頼りすぎない
④アルミカップをやたらに使わない
⑤アクセサリー野菜は使わない
⑥アツアツご飯やおかずはすぐ蓋をしない
⑦常備菜をあまり作らない
⑧蓋を開けた時の状態を考えて詰める

もしかしたら「え、それダメなの?」「いつもやってたわ」と思うようなことがあるかもしれません。
そのすべてにカツ代さんなりの考えがあって、思わず感心してしまいました。

ケンタロウさんが、上の8つをいつも意識しながらお弁当を作っていることはないでしょうが、それでもどの項目も当てはまっています。

「親子なんだから、似て当たり前」と言ってしまえばそれまでですが、無意識だったとしても、見事にDNAが受け継がれています。
まさに「この親にしてこの子あり」です。

やっぱり親子だった

見た目が似ているで言えば、この2冊の写真だけをシャッフルすれば、どっちがどのお弁当を作ったのかはわかりません。
それほどに似ています。
性別や年齢こそ違えど、どちらも血が繋がった小林さんです。
予備知識として「ケンタロウさんのは肉が多め」とわかっていても、そっくりレベルではありません。
血は争えないのです。

見た目だけではありません。
別の本なのに、まるで対談本のように二人とも同じことを言っているのです。

たとえば、カツ代さんが「飾り立てたお弁当は好きじゃない」といえば、ケンタロウさんは「(この本には)チマチマしたかわいらしい弁当は出てこない」と言います。
カツ代さんが「お弁当は1日3食のうちの1食」といえば、ケンタロウさんは「弁当は1回の立派な食事」と言います。
もちろん、ケンタロウさんもアルミカップは使いたくない派です。

一番びっくりしたのは、カツ代さんの本に「ソーセージで作ったタコの八ちゃんは入れない」と書いてあって、ケンタロウさんの本にも「ウインナーがタコのハッちゃんになってることなんてなかった」とあったのです。
同じ名前を出すということは、ケンタロウさんが小さかった頃にそういう話をしていたかもしれません。

 

ちなみに、「おべんとう決まった」には、ケンタロウさんが大好きだったことから名付けた名作「ケンタッローフライドチキン」も載ってます。

この「ケンタッローフライドチキン」は、カツ代さんの「ママは天才」にも収録されています。
小林カツ代さんの「ママは天才!」は、ケンタロウファンの必読書だ。

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