読書メーターでケンタロウ本レビューを読んでみた/ケンタロウ 1003レシピ編

ケンタロウ本を読んだ人の感想を読むのにハマってます。

「簡単でわかりやすい」や「買ってよかった」が多いですが、中には映画化できそうなくらいストーリーを感じるレビューもあって、レシピ本の感想なのに読んでてドキドキします。

「レシピ本はおいしそうな写真がないと作る気にもならない」と言ってる人がいました。
わかります。
確かにレシピ本で写真がないよりは、あったほうがわかりやすいです。
実際に読んでみるとわかりますが、「ケンタロウ 1003レシピ」(講談社)は写真がなくても問題ない本です。
企画段階で「写真はなくても大丈夫」と判断したから、ないのです。

推理小説に写真がないと読む気がないと言ってるのと同じで、私には想像力がないと言ってるようなものです。
いかに作ってるシーンを想像できるかです。
料理には段取り力が問われますが、それはつまり逆算の想像力です。

パスタが茹で上がる前には何をしておかなくてはならないのか、さらにその前には…と、料理は逆算の連続です。
茹で上がってからソースを作っていたら間に合いません。
完成してからお皿を探していたら、伸びきったふにゃふにゃのパスタを食べることになってしまいます。

その一方で「写真がないのに楽しい」と言う人もいます。
この人は上級者です。
作り甲斐がある、の上をいってます。
料理の楽しみ方を知ってる人は、食材を見ただけでどう料理しようかというアイデアがどんどん浮かんできます。
レシピを見ただけで楽しみと思えるのは、すでに景色が見えています。
景色を見てから「キレイね」と言う感想は普通です。
想像力がある人は、見る前から「きっとキレイね」と言えます。

「写真がないからつまらない」と言う人より「写真がないのに楽しい」と言える人の方が、人生をより楽しんでいます。
「ちょっとわかりにくいけど、これはこれで楽しいね」と言えるかどうかです。
「写真はないけど、私の頭の中にはもう出来上がってる」とパパッと作り始めるのを、ケンタロウさんも期待してるはずです。

参照ページ

<

ケンタロウ1003レシピ 感想 ケンタロウ – 読書メーター

ケンタロウ1003レシピ (講談社のお料理BOOK)の感想・レビュー一覧です。

 

ケンタロウ本レビューを読んでみた