読書メーターでケンタロウ本レビューを読んでみた/おいしいごはん 基本のABC編

「男性向けの本なので細かい下ごしらえがなくていい」と言ってる人がいました。
まず、この本は男性向けの料理本ではありません。
それどころか、ケンタロウさんは料理を性別で分けない人です。
何をもって男性向けと判断されたのでしょうか。

よくケンタロウさんの作る料理は男性っぽいと言われますが、ケンタロウさんは男性なので男性っぽい料理なのは当たり前です。
どうしたって男性っぽくなります。

それに男性と下ごしらえはまったく関係ありません。
「男性だから下ごしらえはめんどくさがる」は男性を下に見ていますし、ある種の差別です。
男性向けのレシピ本には細かい下ごしらえが書いてなくて、女性向けにはびっしりと書いてあったらおかしいです。

ケンタロウさんが書いた本なので男性っぽいのは当然ですが、それと細かい下ごしらえが書かれてないことはまったく別問題です。
何をどう感じて解釈するかは自由ですが、偏見の目だと本質も歪んで見えてしまいます。
思い込んでしまうことで視野が狭くなってしまいますし、結果的に選択肢を自分で狭めることになってしまうのです。
もしこの本が女性向けに書かれてたとしたら、この人はどうしたでしょうか。
聞いてみたいです。

「(調味料など)特定の商品名を出さないところがいい」と言ってる人がいました。

多くのケンタロウ本で食材や調味料の解説を見ることができますが、基本的には商品名は出しません。
たまに書いてることはありますが、それはあくまでもケンタロウさんの個人的な好みです。
決して「これを使いましょう」ではありません。

レシピ本の中には「この商品を使ってください」と書いてるものもあります。
料理によっては使ったほうがいいのでしょうが、その食材や調味料がいつも行くスーパーに必ずあるとは限りませんし、経験上ないほうが多いです。

ケンタロウさんは、「現実的な料理」がベストだという考え方です。
ケンタロウさんは、カルピスバターがおいしいと言ってます。
料理にカルピスバターに使えば最高な味になるでしょうが、ケンタロウさんは使いましょうとは言いません。
1500円くらいするバターは、さすがにお手軽とは言えませんし、そこらじゅうで売ってるものでもありません。
その辺のスーパーで手に入る食材や調味料で作れるのが、現実的な料理です。
夜遅くに帰ってきて近所のスーパーも閉まってて、コンビニしかない時でもパパッと作れてしまうのがケンタロウレシピです。

ケンタロウ本には、さりげない優しさがギュッと詰まっているのです。

ケンタロウのおいしいごはん基本のABC 感想 ケンタロウ – 読書メーター

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