鶏肉は肉なのか問題 / 父とケンタロウさんの友達のアメリカ人

「やっぱり肉が好き」(文化出版局)の「鶏肉」に、こうあります。

鶏肉は、いわゆる「肉」というカテゴリーの中でちょっと異質の存在だ。
アメリカ人の友達は「最近肉はあんまり食べていなくて、チキンばっかりだよ」と言っていた。
部位によって味わいにはかなり違いがあるが、総じてさっぱりしていて、甘みがあり、どんな味ともよくなじむし、煮る、焼く、揚げる、蒸す、どんな調理法でもいける。

 

鶏肉は肉じゃない

ケンタロウさんの友達のアメリカ人と私の父は、きっと仲良くなれます。
なぜなら私の父は、「鶏肉は肉じゃない」と思っているからです。

初めてそれを聞いた時は、あまりのショックで言葉が出ませんでした。
「鶏肉は肉じゃない」と言われたら、こう言うしかありません。
「じゃ、なに?」

父にとって鶏肉はなんなのかが問題なのではなく、「肉ではないんだ」という主張がしたいようです。
父の中では、肉イコール牛肉で、牛肉こそが肉と思っています。
言いたいことはなんとなくわかります。
だからと言って、「鶏肉≠肉」はちょっと強引です。
一応常識人と思われたいからか、「鶏肉は肉じゃない」は外では言いません。
言うのは決まって反論されても怖くない母だけです。
母もそれをよくわかっていて、「鶏肉は肉じゃない」を茶化して使うほどです。

茶化すだけならいいですが、本当に鶏肉を買いません。
買っても文句を言われるのがわかっているからです。
「肉じゃない」と思っていても、味が好きなら食べると思うのですが、食べようとしないのは、そもそも味が好きではないかもしれません。
正直に「好きではない」と言えばいいのですが、それだと母に弱みを握られて面白くありません。
「鶏肉は好きじゃない」を隠すために「肉じゃない」理論を使ってるに違いありません。

「鶏肉は肉じゃない。」キャンペーン


 
「鶏肉は肉じゃない」は、キャッチコピーで使えば大化けする可能性があります。
たとえば、スーパーの精肉売場で巨大なポスターやのぼりを使ってPRすれば、注目間違いなしです。

「え、鶏肉は肉じゃないの?」
「じゃ、なんなの?」
「肉って付いてるのに、肉じゃないの?」
「どういうこと?」
「今まで食べてた鶏はなんなの?」
「焼鳥は焼きなに?」

精肉売場の周辺にいる人は、一応にして右往左往します。
上の階のフードコートのケンタッキー・フライドチキンは大混乱です。
それもそのはずです。
今まで一度も疑わなかったことが、実はそうではなかったと突き付けられているからです。
「お前は実は捨て子だったんだ」くらいに衝撃的な事実です。

「鶏肉は肉じゃない。」キャンペーンは反響が反響を呼び、意外にも鶏肉フィーバーになり、バカ売れし過ぎて深刻な品不足というニュースが流れるかもしれません。

Yahoo!知恵袋

まさかと思って検索してみたら、腰が砕けそうになりました。
同じ人種がいて、びっくりです。
 

鶏肉を肉じゃないという人がたまにいますがどういう意味でいっているのでしょうか?

鶏肉を肉じゃないという人がたまにいますがどういう意味でいっているのでしょうか?