手に取ったケンタロウ本で、今日からのあなたが変わるかもしれない。/調布市立中央図書館

調布市立中央図書館の企画展示で、「働きざかり、遊びざかりに元気弁当」(文化出版局)を紹介してくれています。

【178冊】あたらしいこと何かはじめよう

展示期間:2011年4月1日〜

あたらしいこと何かはじめよう 資料一覧

調布市立図書館公式ホームページです。

その本がきっかけで人生が変わる

図書館の企画展示では、時々、ケンタロウ本が紹介されています。
調布市立中央図書館の企画展示も、春からの新生活に役立つガイドブックとして178冊がチョイスされています。

「働きざかり、遊びざかりに元気弁当」は料理本です。
しかも弁当に特化しています。
「働きざかり、遊びざかりに元気弁当」だけを見ると、
新生活 → 一人暮らしがスタート → 料理をしなきゃ → 弁当も必要だ
の流れで取り上げられたというのが想像できます。
「食」の中の1冊です。

ところが、視点を変えると、意味合いが変わってきます。
紹介されている178冊を俯瞰してみると、「働きざかり、遊びざかりに元気弁当」は単なる料理本ではなく、人生を変えてしまう1冊に見えてくるのです。

たとえば、
・着物
・日本茶ソムリエ
・時代小説
・パソコン入門
・心理学
・認知科学
・古文書
・地理学入門
・資格ガイド
・銭湯検定
・手話
・天体観測入門
・健康カラオケ
・姿勢入門
・アーユルヴェーダ
・盆栽
・起業
・国宝
・絵手紙
・写経
・スクラップブック
・焼物
・草玩具
・ウクレレ
・オペラ鑑賞
・古代エジプト語
などです。

料理本で人生が変わる

「料理本で人生なんて変わるわけがない」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
確かに料理本は生活への密着度が高く、必要に迫れらて手に取ることもあるので、「読むと人生が変わる本」とはイメージしにくいです。
でも、料理本でも人生が変わります。
料理本は単に料理の作り方が書かれてある本ではありません。
その料理の作り方を知りたくて読み始めたのに、気がついたら自分の味の好みや食材のことがわかったりします。
食への関心が高くなるのです。
今まで何気なく食べていた食事が、もっとちゃんと食べようと思えたら、その後の人生は大きく変わります。

料理本が並んでる棚では「働きざかり、遊びざかりに元気弁当」は「大量にある料理本の中の1冊」ですが、「古代エジプト語入門」の隣に並んでいたら、急に格が上がった感じがします。
「必要に迫れらて料理本を手に取る」はわかりやすいですが、「必要に迫れらて古代エジプト語の本を手に取る」はピンときません。
「どういう生活をしてるの?」と気になってしまいます。

料理本には、直接「人生とは何か」は書かれていませんが、食べるとはどういうことかを学ぶことはできます。
食べることは生きることです。
結果的に「人生とは何か」になっているのです。
たかが料理本ではありません。
いかに書かれていない行間を読み込めるかです。
 

今できること人生が変わるつもりで、本を選ぼう。