家のごはんがケンタロウさんのレシピで成り立っているのは、もはやケンタロウさんだ。/ワタナベカリー店
- 2020.02.11
- ケンタロウさん
Instagram で、受験生の参考書のように使い込まれた「ケンタロウ 1003レシピ」(講談社)を見つけました。
もはやケンタロウさん
わたなべつばささんは、もはやケンタロウさんです。
その理由は、次の3つです。
①家のごはんが、ケンタロウさんのアイデアで成り立っている
②ケンタロウさんの趣旨を正しく理解している
③レシピ本の本質を体現している
わが家のごはんは、ケンタロウさんのアイディアでできている。
冒頭から一気に引き込まれます。
「『ケンタロウ 1003レシピ』は面白い」とはせずに、「わが家のごはんは、ケンタロウさんのアイディアでできている。」と書き出すところに壮大なストーリーが始まりそうな感じがあってゾクゾクします。
帯の宣伝文として採用したいくらいです。
素晴らしいのは、写真がほとんど載っていないところ
文章だけのほうが、作ってみたくなる
きっとケンタロウさんも大喜びしています。
写真がないからわかりにくいという人もいる一方、写真がない方がいいという人はこの本のコンセプトがよくわかっています。
違う料理になってしまうことも多々ある
それもまた面白み
すべての料理本に書かれてあるレシピは、あくまでもサンプルです。
「こういう作り方ができますよ」という例に過ぎないのです。
著者の手を離れた瞬間に読者が自由にアレンジしていいのです。
レシピ通りに作って満足している人は、まだ読み込めていません。
「ここはこうした方が面白い」とアレンジしたり、作り間違えたり、材料の買い間違いでまったく別のメニューになってしまったりしながら、レシピ本はその人のものになっていくのです。
ワタナベカリー店
ワタナベカリー店さんでは、カレー粉を販売されています。
無類のカレー好きのケンタロウさんの本を、カレーを愛している人に読んでもらえて、しかもボロボロになるまで使ってもらえるなんて、こんな素敵なことはありません。
カレー冥利に尽きます。