ケンタロウさんが店を持ちたいたった1つの理由

文字数の関係で、タイトルを「店を持ちたいたった1つの理由」にしましたが、その後に「と持たない2つの理由」が続きます。

「自分で飲食店をするとしたら、どんな店をやりたいか」の質問に、ケンタロウさんは

食堂

と答えています。

出典:晩ごはん、これ作ろう ケンタロウ100レシピ
集英社

 

「ケンタロウの日の出食堂」(ベネッセ)のコンセプトは、「もし自分の店を開くとすれば」です。
もちろんケンタロウさんは、オーナー兼料理長です。

ホールは人に任せて、厨房にこもりたい

とケンタロウさんは言います。
 

店を持ちたい理由

2001年9月に出た冊子「たべる、たいせつブック」(コープ出版)に、「店を持ちたい理由」が書かれてあります。

料理やってる以上は、自分の店を持ちたいって思いますよ
持つ以上は自分で厨房に立ちたい

やっぱり人に食べてもらいたいし、その反応が見たい
食べてる人の顔を見て、「おいしかったよ」って言ってもらいたい
料理家って、食べてもらってなんぼですから

 

店を持たない理由

「たべる、たいせつブック」には、店を持たない理由もあります。

数字に弱い
よほど「経営」をやってくれるブレーンがいないと、すぐ破綻すると思う

これは決定的な問題です。
「いつか破綻する」ではなく、「すぐ破綻」なのが怖いです。
きっと気前が良すぎて、「今日はお代はいいよ」「もっと食べてよ、これも」と連日大盤振舞いしてしまうというのが想像できます。

蒼井優さんとの対談では、

お店を持つのも憧れるけど、僕の性格上、毎日同じ場所に行くのは苦手だから、きっと飽きてたと思う

と言ってます。

出典:蒼井優 8740 DIARY 2011~2014
集英社

店に立つのに飽きたら、名前を貸すだけのオーナーになってしまって、うさん臭いタレントショップになってしまいます。
 

妄想してみる

もしケンタロウさんが食堂をするなら、ちっちゃい店でひっそりとやりたいそうです。
でも、そこはケンタロウさんです。
ひっそりとやるつもりが、やっぱり人気店になってしまいます。
どういう働きぶりになるか、妄想してみます。

人気店だったら

手さばきがきれいな人は、間違いなく仕事ができる人です。
もちろん、味も文句なしです。

人気店で研修だったら

「ケンタロウさんならどの持ち場になるか」という視点で見ると面白いです。

ベーカリーだったら

淡々とおいしいものを作っていく仕事ぶりは、職人そのものです。

手つき一つ一つに誇りを感じます。