ケンタロウさんのドーナツは、甘い幸せな味がする。

ケンタロウさんは、「家でドーナツを揚げるなんて、考えただけでもうれしい」と言います。

単に「おいしいからうれしい」ではないのが、ポイントです。

たまにはお菓子も作る

「ごくらくの食卓」(主婦と生活社)に、「たまにはお菓子も作る」があります。

たまにはお菓子も作る。
それもドーナツ、どうもドーナツには個人的な思い入れがある。
まあ、思い入れなんてだいたい個人的なものだけど。
家でドーナツを作るなんて考えただけでも嬉しい。
電話がかかってきたりしても「今ドーナツ揚げてて手が放せないんで…」なんて言えたら、そんなの最高に嬉しい。
誰かの誕生日に揚げたてドーナツ、というのもかなりいい。
もらう方より作るこっちの方が嬉しい、家でドーナツを作れるなんて。
だからたまにはお菓子も作る。
それもドーナツ。

(58ページより引用)

ドーナツの思い入れ

ドーナツには思い入れがある

これは正しくはありません。
もちろん、本人が言うのですから、間違ってはいません。
でも、正しくは、「すべての食べ物には思い入れがある」です。
食いしん坊のケンタロウさんのことですから、ドーナツには思い入れがあって、他の食べ物には思い入れがないなんてありえません。
「もうヒゲも剃って、帽子もかぶりません」くらいにありえません。
カレーも、唐揚げも、ラザニアも、ハンバーグも、肉じゃがも、プリンも、思い入れだらけです。
話をし出すと、いくら時間があっても足りないはずです。
きっと「まだあるんですけど、いいですか」と言います。
それくらい食べることが大好きなのです。

ムック本「もっとげんきに! おうちごはん。」(講談社)には、こうあります。

ドーナッツもよく食べていたおやつの一つ

 

ドーナツはうれしい

今ドーナツ揚げてて手が放せないんで…

まだ揚げてもいないのに、電話がかかってくる設定になっています。
さらにその時の切る口実まで考えているのです。
よく言えばイメージトレーニングですが、ちゃっかりしてるとも言えます。

誕生日のプレゼント用に揚げてるのに、揚げてる人がうれしいなんて、最高のウィンウィンの関係です。
自己満足と言えばそれまでですが、作っている人がうれしくない料理は、食べる人もうれしくありません。
作っている人が幸せだから、食べる人も幸せなのです。

ニンジンドーナツ

紹介しているレシピは「ニンジンドーナツ」です。
穴開きタイプではなく、丸い形です。

ニンジンドーナツは、母カツ代さんの考案です。
「ママは天才!」(主婦の友社)に、「にんじんドーナッツ」が収録されています。

友達もうらやむおやつの一つ

 

以下の本にも、にんじんドーナッツが収録されています。

にんじんドーナッツ①小林カツ代&ケンタロウのおいしいフライパン
カツ代さんとの共著
(ぶんか社)

 

にんじんドーナッツ②バーンと、うれしいおやつ
(文化出版局)

小林家定番

 


 

紙袋

オリジナルの袋作ったからお持ち帰りもどうぞ
もちろん手書き

ケンタロウさん手書きの袋は、さすがに捨てることはできません。
売ってほしいくらいです。

本にはイラストもあって、こう書かれてあります。

BIG KENTA’S DOUGHNUTS CO.
CARROT

 

フツーのドーナッツ

本ではニンジンドーナツでしたが、たぶんケンタロウさんは砂糖をまぶしただけの、いわゆるフツーのドーナッツが好きだと思います。
なんとなくそんな気がします。

ドーナツの笑顔

ドーナツが目の前にあると、つい笑顔になってしまいます。

大好きなドーナツを食べると、こんな顔になります。
→2枚目
こちらまで幸せになります。