ケンタロウさんは、背中を押す達人。

料理が苦手な人にとっては、「なんとかできそう」と思えるかどうかは大事なポイントです。

上の動画は、できそうにないことでも、このお菓子を食べたらできそうな気がするというCMです。
ちゃんとオチもあって、「気のせいだった」のです。
「いくらその気になっても、できないものはできないよ」と皮肉たっぷりなメッセージです。

 

見た目はおいしそうでも、作り方を見た瞬間に、「あ、ムリ」は、レシピ本あるあるです。
実際にやってみたら大したことはないのですが、作り方の文字数で、一気に難易度が上がったように思えてしまうのです。

ジャッキー・チェンの映画を見た後は、なんだか強くなった気がします。

映画館から出てきた人は、みんなジャッキーになりきっています。
あの派手でバキバキなアクションが自分にもできてしまう気がするのです。
完全に気のせいなのですが、映画の中に入り込んでしまっているのです。

おいしいものが食べたい気持ち

料理も同じで、世界観に入り込むことがとても大事です。
できるできない以前に、「できる気がする」と思えるかどうかです。
いい意味で「勘違い」できるかどうかです。

ケンタロウさんの「はじめてのキッチン」(文化出版局)では、「おいしいものが食べたい、おいしいものを作りたい気持ちがあればいい」と言っています。
もちろん、上手に作るには、テクニックは必要です。
でも、テクニックの前に気持ちがなければ始まりません。
志あってのテクニックです。

ケンタロウさんに「誰もが料理ができるようにならなきゃいけないわけじゃない」と言われたら、救われた気がします。
料理は、義務ではないのです。
「やりたくない人はやらなくていいけど、もしやりたいなら、お手伝いするよ」というスタンスです。
「じゃ、ちょっとやってみようかな」とその気になってきます。

ケンタロウさんの料理は、パパッとすぐにできるレシピがほとんどです。
使う材料も作り方も、とてもシンプルです。
作り方の文字数に張り手されることもありません。
特別な調味料や練習しないとできないようなテクニックも出てきません。
今家にある材料で、今すぐできるのがケンタロウレシピです。

料理が出来上がったら、作る前のビクビクしていた自分にこう言いましょう。
「な、ほら、できるって言うたやろ」。

今できること勘違いして、テンションを上げよう。