ケンタロウレシピは、楽しさ第一主義。

ケンタロウさんにとって、本を買ってもらうことは、とても大事です。

本が売れないと、次のオファーが来なくなってしまいます。
でも、それが目的ではありません。

考えたレシピを作ってもらうことも、大事です。
せっかく考えたレシピも、作ってもらえなかったら、やっぱり寂しいです。
でも、これも目的ではありません。

おいしいと思ってもらえることも、大事です。
でも、こればっかりはそれぞれ好みがあるのでどうしようもないです。

考えたレシピを自分のものにしてくれることもうれしいです。
あたかも自分が考えたレシピのように、堂々と作ってくれたら、こんなにありがたいことはないです。

料理は楽しい

ケンタロウさんが一番大事にしているのは、何と言っても、料理は楽しいと思ってくれることです。
そのために料理家をしているようなものです。

いくらおいしく作ってもらえても、「料理ってやっぱりめんどくさいな」と思われるのはつらいです。
たとえ思った通りに作れなくても、いつも同じものしか作らなくても、洗い物が山盛りでも、それでも料理っていいなと思ってもらえたら、最高に幸せなのです。

どのケンタロウ本の、どのレシピも、どれも料理は楽しいと思ってもらえるきっかけにすぎません。
ケンタロウ本は、レシピと一緒に、楽しさを届けてくれているのです。