ケンタロウさんの半分は、妄想でできている。

出典:ケンタロウの「おいしい毎日」
(講談社+α文庫/2010年8月)
「オリーブの芯の謎解き」より

ケンタロウさんは、「スタッフドオリーブ」がどうやって作られているのか気になっていて、きっとピメント詰めの街があるに違いないと妄想を始めるのです。
その妄想が、ぼんやりした落書きではなく、ちゃんとした映像になっているのです。

ケンタロウさんは、妄想の達人です。
そもそも料理は想像できるかどうかがとても大事なポイントです。
「これとこれを合わせたら、絶対にうまい」から始まります。
作る前から、口の中は、その味になっています。
おいしそうと言う前に、すでに「うまいっ」なのです。
想像の味で、ごはんを食べてしまう勢いです。

ケンタロウさんは、消防士になるのが夢でした。
「白金台三丁目食堂」のインタビューで、「料理家以外だったら、何になりたかった?」の質問に、「消防士」と答えています。
その理由は、「有事に備えて」だそうです。
「カッコいいから」ではないところが、ケンタロウさんらしいです。
「もしもの時のために」は、その「もしも」のことがちゃんと想像できているのです。
ある意味、危機管理能力です。

MoPiX » 『ケンタロウ×栗原心平 白金台三丁目食堂』撮影舞台裏インタビュー

ケンタロウさんは、気に入った物はたくさん買う人です。
「なくなってしまうかもしれないから」です。
これも危機管理能力です。
お気に入りの物が売り切れや生産終了になってしまって、ショックで立ち直れなくなっている自分の姿が見えているのです。
そうなるのが嫌なので、買い占めるのです。

「ケンタロウと秘密の料理道具箱」(集英社be文庫)には、「だいたい俺は有事症で、冷蔵庫に納豆、冷凍うどん、野菜ジュースが入ってないと不安になる」とあり、「冷蔵庫の有事3点セット」と名付けています。

 

ル・クルーゼ

この本のル・クルーゼの章では、こう告白しています。
「同じものをいくつも買うくせがある」
「ストック癖がある」
「なくなったら嫌」
「壊れたときにすっと代わりが出てきてほしい」
「ストック魔」
こだわりというより、もはや性癖です。

キッチンクロス

たとえば、キッチンクロスです。
「ケンタロウごはん」(主婦の友社)では、「大量にあると安心する」と言ってます。

ケンタロウさんお気に入りのキッチンクロス「Williams-Sonoma」

 

BICのライター

雑誌「LEE」2005年5月号の付録「ケンタロウ食堂へようこそ!」には、「BICのライターは見つけたら箱で買う。全部ください」とあります。

 

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フリント式ライター|プロダクト|ビック – Bic Japan

アメリカのサイトですが、いろんな種類のBICのライターがバルクで買えるようです。
Bic Lighters | Wholesale Prices

ぺんてるのサインペン

まだあります。
ペンです。
ケンタロウさんは、ぺんてるのサインペンが大好きなのですが、ゴソッと50本まとめ買いするそうです。
やっぱり性癖です。

ケンタロウさんも絶賛、ぺんてるのサインペン

ケンタロウさんが「なくなったらどうしよう」と妄想してしまうのは、すべて好きなものです。
好きだからこそ、「なくなるかも」と心配になるのです。
そんなに興味のないものは、気にすらなりません。
しかも「ちょっと好き」ではなく、「もうどうしようもないくらいに好き」なのです。
大量に買うのは、愛情表現なのです。
心配されるモノは幸せです。
あなたの、つい妄想してしまうものは何ですか。

今できること「安いから」で、買わない。

 

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