「さむがりやのサンタ」を読んでわかったケンタロウさんとの3つの共通点

「悩まないでパパッとできる! ケンタロウのすぐごはん」で、影響を受けた本として「さむがりやのサンタ」と「サンタのなつやすみ」を挙げています。

 
出典:悩まないでパパッとできる! ケンタロウのすぐごはん
(ソニーマガジンズ/2002年3月)

「Kentaro Library」より
 

さむがりやのサンタ / サンタのなつやすみ

さむがりやのサンタ
レイモンド・ブリッグズ
(福音館書店/1974年10月)

 

サンタのなつやすみ
レイモンド・ブリッグズ
(あすなろ書房/1998年5月)

 

「さむがりやのサンタ」を読んで気づいたのが、サンタさんとケンタロウさんの3つの共通点です。

①料理を作る

サンタさんは、料理を全部自分で作ります。
しかも、どれも本格的で凝っているのです。
この時点で、すでにケンタロウさんです。
さらに、プレゼントを配達する用のお弁当や夜食まで作ってますし、ちゃんと食器も洗ってます。
グータラな生活をしてないのがよくわかります。

②犬も猫も好き

サンタさんは、犬のポチと猫のクロを飼っています。
他に、トナカイや鳥の世話もしています。
かなりの動物好きなのは、ケンタロウさんも同じです。

③なんだかんだ人生を楽しんでいる

サンタさんは、天使でもなく、グチも言うただのおっさんです。
サンタさんはといえば、絶対的にいい人というイメージがあるだけに、グチを言うとはかなり意外な設定です。
だからと言って悪い人ではなく、愛が溢れるいい人なのです。
ケンタロウさんも、「人生、いいことばかりでもない」と言います。
でも、それが人生なんだと、いい意味で開き直ってます。
そこに人間臭さを感じるのです。

サンタさんは、料理や旅行、お風呂など密かな楽しみをいくつも持っています。
「仕事はちょっとめんどくさいよな」と思いながらも、毎日のちょっとした楽しさやうれしさに助けられて、トータルでプラマイゼロになっているのです。

親に感謝

ケンタロウさんは、「子供をバカにしていない絵の正確さや繊細な色も本当に素晴らしい」と言ってます。
確かにどのページもぼやかすこともなく、きっちりと緻密に書き込まれています。

ケンタロウさんは、「子供の頃にこの本を与えてくれた親に感謝している」のだそうです。
大人になっても、子供の頃に読んだ絵本が好きと思えるのは、本当に素敵です。
それほどに思い入れがあるのです。
もしかしたら、お母さんに「本と同じお料理作って」とリクエストしたかもしれません。