【ケンタロウさん】料理の楽しさがわかる人と、一緒に食べたい。
- 2019.04.22
- ケンタロウさん
料理をする人ならわかると思いますが、料理は楽しいことばかりではありません。
たとえば、
・せっかく作ったのに、思ったような味にならなかった
・洗い物をしていて、お気に入りの食器を割ってしまった
・包丁で手を切ってしまった
・豚バラ肉を強火で炒めたら、コンロが油でギトギトになった
・カットトマト缶を買ったつもりが隣にあったホールトマトと間違えてしまった
・男爵とメークインを間違えてしまった
などです。
ケンタロウさんも、
(料理は)いかす瞬間の連続ばかりじゃない
と言ってます。
引用:ケンタロウ+キッチンでおいしい生活
ソニー・マガジンズ
Enough
IKEAのプロモーション動画「Enough」では、シングルマザーの大変さがリアルに表現されています。
料理に限らず、家事をやりたくない時もあります。
特に、グッタリ疲れて帰って来た時はなおさらです。
一人暮らしだと自分だけなので、自分の好きなようにしていいですが、家族も一緒だとそういうわけにはいきません。
食べ物があるのは、誰かが材料を買ってきて、作ってくれているのです。
お皿があるのは、誰かが洗って、すぐに使えるようにしてくれているからです。
部屋が片付いているのは、誰かが掃除してくれているからです。
どれも自動的にそうなることはありません。
誰かが何かをしてくれているのです。
何もしない人は、してくれている人の大変さがわかりません。
やってみて初めて「あ、こんなに大変だったんだ」とわかります。
今までやってくれていたことへの申し訳なさと感謝の気持ちも出てきます。
面白いことは誰もがやりたがりますが、つまらないことは誰もが避けます。
でも、つまらないことも含めて楽しめるようになると、物事の深みがわかるようになるのです。
それが本当の「楽しさ」です。
ケンタロウさんがよく言う「楽しい」は、「いかす瞬間の連続ばかりじゃないことも含めて、料理は楽しい」です。
何もしない夫になってほしくない
ケンタロウさんは、小さい頃から母カツ代さんを手伝っていました。
手伝いのレベルではなく、仕事といってもいいくらいです。
カツ代さんは、
息子には、何の手伝いもしない夫になってほしくない
と言います。
引用:働く女性のキッチンライフ
大和書房
息子のケンタロウには、何でもさせました。
料理も、縫いものも、洗濯も。
男も女も生活するうえでの能力は同じです
引用:カツ代ちゃーん!
講談社
料理も、他の家事も、生活に必要なことです。
もちろん、家事は義務ではありませんし、一切しないのも一つの生き方ですが、できないよりはできた方がいいです。
家事は、生きる営みそのものだからです。
家事には、喜怒哀楽すべてが詰まってます。
あらゆることを楽しめるのが、人間力であり、生命力です。
つまらないこと、めんどくさいことを避けるのは簡単です。
でも、誰もが避けるつまらないことすら楽しめるようになると、人生は俄然楽しくなります。
そこに気づけるかどうかです。