ケンタロウ本「ごくらくの食卓」は、たった今から楽しくなる37の方法だ。
- 2019.10.10
- ケンタロウさん
- ケンタロウ本「ごくらくの食卓」
ケンタロウさんの「ごくらくの食卓」(主婦と生活社)が大好きです。
読めば読むほど、コクが出てくる本です。
「ごくらくの食卓」のことを書いたのが9月上旬です。
まったくのノープランのまま書き始めました。
その時は「いくつかは書けるかな」くらいにしか思ってませんでした。
最初の「スーパーに行けば、なんとかなる」は、時間も忘れて取り憑かれたようにキーボードを打ち込んでいました。
次の日も、また次の日も、書きました。
いつの間にか、「ごくらくの食卓」のことを書くのが日課になっていました。
それくらいにハマりました。
最終的に全部で25回になり、タグまで作りました。
37のライフスタイル集
複数のケンタロウ本を持っている人はわかると思いますが、「ごくらくの食卓」は異色です。
ケンタロウ本の中でも思いっきり地味な本です。
「本当にケンタロウさんの本?」と思ってしまうほどです。
大きなジャンルでは料理本ですが、レシピ本かと言われれば、ちょっと違います。
確かにレシピは載っていますが、一般的なレシピ本ではありません。
まず、白黒です。
今どき、白黒の料理本は見かけません。
写真もゼロです。
白黒で、写真もない料理本は、本屋さんでは手に取ってもらえません。
装丁も料理本ではなく、エッセイ本という感じです。
ページをめくると、イラストとエッセイが目立って、ますます料理本とは思えません。
「ごくらくの食卓」は料理本というより、ライフスタイル本です。
料理を通して、37のライフスタイルを提案するアイデアヒント集なのです。
ケンタロウさんのモットー「簡単でおいしく、洒落っ気があって現実的なもの」の、「洒落っ気」の本です。
たとえば、一見、料理とは関係ないようなことがたくさん出てきます。
・花を買う
・スーパーに行く
・輸入食材
・値引きシール
・音楽
・窓を開ける
・キャンドルを買う
・レコードを買いに行く
・280馬力の車
・女の子を口説く
・デート
1つ1つは料理とは関係ないキーワードに思えますが、全部料理につながっています。
「料理を作る時に音楽をかけると、もっと楽しくなるよ」は、「料理の前にはちゃんと手を洗いましょう」くらいに大事なことです。
決してどうでもいいことではないのです。
「ごくらくの食卓」は万人受けしない本です。
読む人を選ぶのです。
ケンタロウさんが「料理はちょっとしたことでおいしくなるし、楽しくなるんだよ」と言っても、「そうだよね」と思う人と「そんなことどうでもいい」と思う人に分かれます。
わかる人にだけわかる、ある意味レアな本です。
黄瀬さんも絶賛
ケンタロウさんの大好きな大阪の家具屋さん「TRUCK」の黄瀬さんも、「ごくらくの食卓」が大好きです。
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