【ケンタロウさん】不平等は、チャンスだ。
- 2018.12.09
- ケンタロウさん
ケンタロウさんが、面白いことを気づかせてくれています。
料理は平等じゃない
「小林カレー」(幻冬舎)のインタビューで、こう言ってます。
料理って決して平等じゃない
ケンタロウさんが例に挙げたのが
・技量
・経済事情
・素材
・設備
です。
たとえば、こんな感じです。
Aさんはキャベツの千切りくらいあっという間にできるけど、Bさんは時間もかかるし太さもバラバラ。
Aさんはたまには奮発して高級なお肉を買ったりするけど、Bさんはいつも見切り品を狙ってる。
Aさんは産地直送の朝獲れ野菜を使ってるけど、Bさんは買いだめや冷凍品がメイン。
Aさんは4口のコンロでビルトインのオーブンもあるけど、Bさんは1口のコンロと狭いシンクでなんとか切り盛りしてる。
料理をし始めたタイミングやどこを目指すのかでも大きく違ってきます。
不平等だから、面白い
ケンタロウさんが挙げたテクニックも、金銭面も、使う食材も、調理機器も、みんな違うし、上を見たらキリがありません。
最低限のものがあれば、たいていの料理ができます。
「〇〇がないから、できない」はわかりやすい言い訳です。
たとえば、パスタを作る時は、コンロは2口あったほうが便利ですが、1口でもまったく問題ありません。
「1口しかないから、パスタができない」は、「私は段取りが悪いです」と言ってるのと同じです。
工夫力が足りないのです。
「〇〇という食材がないから、このメニューは作れない」と言う人がいます。
レシピ本に載ってるレシピは、あくまでもサンプルです。
その著者が考えた例に過ぎないのです。
レシピ本は「この通りに作ってください」という指示書ではありません。
真面目な人ほど本と同じように作ろうとします。
同じようにできればいいですが、できなかった時に気持ちがポキンと折れてしまうのです。
真面目な人は、そこで料理が嫌になってしまいます。
「〇〇がないから、できない」は、料理に限った話ではありません。
〇〇に入る「言い訳あるある」が次の5つです。
①やる気
②時間
③お金
④才能
⑤人脈
どれもよく聞きますし、使い勝手のいい言い訳です。
便利な言い訳ほど、一度使うと癖になります。
しかも、癖になっていることに気づかないのです。
これは怖いです。
「やる気が出たらやる」が口癖の人は、やる気を待つばかりで、一向にやりません。
やる気すらそんな状態なのに、あとの4つはもっと大変です。
言い訳する気力や時間があるなら、今この瞬間から始めることです。
それしかありません。
よく「なんとかなる」と言いますが、なんとかなりません。
なんとかなった人は、自動的になんとかなったのではなく、「なんとかした」のです。
「なんとかなる」ではなく、「なんとかする」です。
たった一文字違いですが、大きな違いです。
やる気も、時間も、お金も、才能も、人脈もないと文句を言うのではなく、ないところから始めればいいのです。
それが結果的に近道です。
料理も同じです。
今あるもので、できるところからやればいいのです。
「料理は平等じゃない」は真実です。
それをどう解釈するかです。
平等じゃないからつまらないと見るか、平等じゃないから面白いと見るか。
どっちを選んでもいいのです。
どっちも正しいのです。