ケンタロウさんは、うれしい料理家。

ケンタロウさんは、料理を作る時、うれしいかどうかを大事にします。

おいしいかどうかよりも、まずうれしいかどうか。

「ケンタロウの10分ごはん」(NHK出版)には、「うれしい」という言葉が5回も出てきます。
100ページもない薄い本なのに、5回はすごいです。

 

いくらおいしい料理でも、どこに売ってるかわからないような食材を使って、作り方も難しく、しかも食べにくくて、そんなのはちっともうれしくありません。
いつも行くスーパーで買えて、シンプルで、カンタンで、ちゃんとおいしいのが、やっぱりうれしいです。
うれしいから、また作りたくなるのです。

うれしい料理家

料理本なのに、こんなに「うれしい」が登場するのは、ケンタロウさんだけかもしれません。
ケンタロウさんは自分のことを料理家と名乗ってますが、思い切ってうれしい料理家にしてもいいんじゃないかと思うくらいです。

ケンタロウさんは、簡単にチャチャッと作れるレシピを教えてくれてます。
それはあくまで表面であって、本質ではありません。
農家は、育てた野菜を通して幸せを届けてくれてるように、ケンタロウさんは、料理やレシピを通してうれしさや幸せを届けてくれているのです。
 

今できること見えないうれしさに、気づこう。