【ケンタロウさん】レシピは消えても、思い出は残る。

出典:すてきな奥さん 2002年版
すてきな奥さん 2002年1月号増刊
主婦と生活社

第2付録
 ケンタロウ&ノアの和風ごはん イタリアごはん

ケンタロウさんにも、思い出せないレシピがあるそうです。

この付録には、ミニコラムがいくつか載ってます。
その1つに「ケンタロウさんが初めて作った料理は?」があります。

この質問に、ケンタロウさんは「にんにく味のレタスサラダ。
好評だったのは覚えてるけど、肝心のレシピが思い出せなくて悔しい」と答えています。

カツ代さんの「ママは天才!」(主婦の友社)の中で、その時のエピソードが詳しく書かれています。
ケンタロウさんは「小学低学年かな」とうろ覚えのようですが、カツ代さんは「2年生」とはっきりと覚えています。

このレタスサラダのドレッシングは、いつもケンタロウさんが台所に閉じこもって秘密で作っていたそうです。
当時のカツ代さんの助手が、なんとか再現しようと試みたそうですが、どうやっても「あの味」にはならなかったのです。

カツ代さんも、「あのドレッシングの作り方は、いまだに謎」と言ってます。

そのページで紹介しているメニューが「ケンちゃんサラダ」です。
ストレートすぎるネーミングで、最高です。
そのドレッシングのレシピも載っていますが、「カツ代流」にアレンジされています。

よく漫画で、研究者が悩みに悩んでいろんな薬品を混ぜ込んで、たまたま完成した魔法の薬に大興奮するのがありますが、もしかしたらケンタロウさんもそんな気分だったかもしれません。

ただ、ちゃんとレシピを覚えていたら、今のケンタロウさんはいなかった可能性もあります。
「手作りドレッシングのあまりのおいしさに評判が評判を呼び、そのレシピを元に食品メーカーを立ち上げて大成功、国内を代表する企業へと成長を遂げた」というナレーションで、テレビで紹介されていたかもしれません。
(ちなみに、ケンタロウさんは数字に弱いそうで、経営者には向いていないと自己分析されてます)

秘密のドレッシングの作り方はわからなくても、ちゃんと思い出の味になっているのですから、素晴らしいです。
カツ代さんも「私に思い出を作ってくれた味」と褒めてくれています。
ケンタロウさんは小学2年生で、早くも親孝行ができています。
おいしく作ってくれたことをちゃんと覚えていて、それをケンちゃんサラダとしてアンサーレシピにしたカツ代さんのセンスもすごいです。
まったく別の本なのに、親子愛を感じることができて、こんなにうれしいことはありません。

 

小林カツ代さんの「ママは天才!」は、ケンタロウファンの必読書だ。