ケンタロウ本のケンタロウ度を測ってみた/検証編

いろんなケンタロウ本の特徴を比べて、ケンタロウ度を測ってみました。

 


 
ケンタロウ度とは、「その本でケンタロウさんがどういう人かがわかるか」です。
ケンタロウさんの写真やエッセイが多いと、ケンタロウ度も高いという結果でした。

ただ、それらはあくまでもケンタロウ本だけの比較です。
他の本とは比べてないので、説得力に欠けます。

今度は、他のレシピ本と比べてみます。

比較

選んだ本は、以下の4冊です。

この4冊に意味はありません。
目に付いたのをランダムに選んでいます。

コウケンテツの食パン食

コウケンテツ
(NHK出版)
発売日:2013年4月

カレーが食べたくなったら

坂田阿希子
(文化出版局)
発売日:2015年6月

おやつですよ

なかしましほ
(文藝春秋)
発売日:2010年4月

今日も、カレー味

きじまりゅうた
(誠文堂新光社)
発売日:2015年7月


 
ケンタロウ度の基準は、本の中に
①ケンタロウさん自身の写真
②イラスト
③エッセイ
がどれくらいあるか、でした。

今回は、次の3点で調べてみました。

①著者の写真が本文中にあるか
奥付ではなく、あくまでも本文中です。

②エッセイがあるか
レシピとは別に独立してエッセイがあるかどうかを見ます。

③主義主張があるか
「私は○○が好きだ」や「これがいい」など好みを含めた著者の考え方が書かれているかを見ます。

(イラストは、3冊の本ではゼロで、1冊は外部発注だったのでチェック項目から外しました)

コウケンテツの食パン食カレーが食べたくなったら
坂田阿希子
おやつですよ
なかしましほ
今日も、カレー味
きじまりゅうた
著者の写真あり数ページありなしなし「はじめに」のみ
エッセイありなしなし数ページありなし
主義主張あり少しありなしあり少しあり

結果

わずか4冊しか比べてませんが、あっという間に結論が出ました。
上記4冊と比べてよくわかったのが、ケンタロウさんの本はキャラを全面に押し出した作りになっているのです。
特に、料理以外の写真の多さは突出しています。
タレントのような扱いの本が多いのが大きな特徴です。
 


 
今回調べた4冊のうち、3冊は写真もエッセイもほぼなく、完全に「ザ・レシピ本」でした。
レシピ本なのでレシピ本として作るのは当たり前ですが、ケンタロウ本に慣れていると、改めてそのことに気付かされます。

ただ、写真もエッセイもないことで、書いた人がどういう人なのかはよくわかりませんでした。
奥付に著者の紹介は載ってますが、それはこれまでの経歴であって、何が好きでどういうことにこだわっているのかまではわからないのです。
そのわからないところをカバーするのが、エッセイの大きな役割です。

エッセイは、ないよりあった方がいいです。
料理をおいしく作るためのレシピ本なので、淡々と材料と作り方やポイントを紹介するだけでいいのですが、やっぱりエッセイもあった方が感情移入しやすいです。
ケンタロウ本にはエッセイは当たり前のようにあるので、ないと物足りない感じがします。

まとめ

①レシピ本は純粋にレシピを紹介する本だった
②料理以外の写真とエッセイはないと寂しい
③ケンタロウ本の特徴は際立っていた