【ケンタロウさん】残り物にも、ハッピーがある。

「そろそろごはんの時間だし、何作ろうかな」という時に、いろんなパターンがあります。

・レシピ本を見て決める
・スーパーで〇〇が特売だった
・冷蔵庫にある食材
・その時の気分
・一緒にいる人の意見
などです。
どれも経験ありますし、それぞれに一長一短があります。
さらに時間やお金といった要素も加わって、そのバランスで何を作るかを決めることになります。

ケンタロウさんは、「ある物で作る料理も案外楽しい」と言います。

出典:オンラインマガジン「Web現代」連載「ケンタロウの恋するハッピーメニュー」
vol.24「ネギチャーハン」より
ケンタロウの恋するハッピーメニュー【ネギチャーハン】

レシピ本を見て、その通りに作れるのは、時間に余裕があって(時にお金も)、材料が揃っている場合です。
常にありとあらゆる食材や調味料、道具が揃ってるということは、まずありません。

ある意味、家にあるものでパパッと作れるイコール料理ができる人です。
自分一人なら、一人料理の鉄人です。
自分で実況しながら、自分で作って、自分で食べて、自分で採点して、自分で一喜一憂して、自分で片付けるのです。
残り物だから、イマイチで、つまらないということはありません。
残り物でも、十分においしくできます。
ある物でいかにおいしく作るかが料理の面白さです。
最悪、何もなくて、かろうじて炊飯器にはごはんが残ってる時でも、ご飯を炒めただけの「まさに焼き飯」でいいのです。
調味料はごま油と醤油で十分です。
欲を言い出したらキリがありません。
いくら材料が揃っていても、ケンタロウさんが言うように、時間がかかることもあります。
夜遅くにクタクタに疲れて帰ってきて、もちろんお腹もペコペコなのに、そこから「ローリエを入れてアクを取りながら豚バラ肉を1時間煮込みます」はムリです。

「残り物でもおいしい」話があります。
私は学生時代、隣町のしゃぶしゃぶ屋さんでアルバイトしていました。
枕くらいの大きさの冷凍牛をスライサーで切るのですが、最初と最後の部分は小さいのでお客さんには出せないのです。
さすがに食べれるので捨てることはしませんが、何か有効活用できないかなと考えました。
野菜で唯一端材が出るのが白菜です。
調理場の棚を見渡して目に入ったのが、ほんだしと醤油です。
たまたま片手鍋があったので、もう煮物しかありません。
たっぷりの白菜と肉、ほんだしと醤油を適当に入れて、サッとひと煮して出来上がり。
早速、店長に食べてもらったら、とても感動してくれて、お代わりまでしてくれたのです。
「これはうまい」と食べてくれた顔は、今でもよく覚えています。

わざわざ材料を用意して作る料理も素晴らしいですが、今ある物でも十分おいしくできるのです。
これは料理に限ったことではありません。
今ある才能・お金・時間・やる気・人脈。
つい「ない」ことばかりに目が行きがちですが、ある物でもできることはちゃんとあるのです。

今できることある物で、勝負しよう。