ケンタロウ本は、食べたいものリスト集。

昨日紹介した「暮らしのおへそ」に、じゃがいもとアンチョビのパスタの写真が載っています。

 
出典:暮らしのおへそ vol.5
習慣から考える生き方、暮らし方
主婦と生活社
2008年1月発売

 

そこに、「仕事もプライベートも、自分が食べるために作る」とあります。
なんともケンタロウさんらしい言葉です。

一般的に料理本や雑誌の料理特集では、テーマが設定されています。
そのテーマに沿ったレシピを料理家が提案します。

たとえば、「次号ではなすの特集をするので、なすを使ったレシピをお願いします」とオファーされます。
その時、ケンタロウさんは、なすを使った自分の食べたい料理を考えるのです。
「オシャレだから」「流行ってるから」「売れるから」「見栄えがいいから」ではないないのがポイントです。
出版社として売れてほしいので見栄えのいいオシャレなメニューを期待します。
でも、ケンタロウさんはあえて自分の食べたいメニューを出すのです。
その理由はシンプルです。
自分の好きな料理の方が気持ちが入りやすいからです。
気持ちの入らない料理を作っても、読者には伝わりません。
「売れる」「売れない」は、あくまで結果であって、先にくるものではありません。
作り手の思いが先です。
自分が食べたくないものを作っても楽しくありません。
楽しくないのはすぐに伝わります。
提案する側がハッピーでないと、ハッピーを伝えることはできません。
ハッピーではない人が「幸せになるには…」と言っても説得力はありません。
ケンタロウさんの料理がおいしそうなのは、作ってるケンタロウさん本人が楽しんでるからです。

食べたいものを食べたいように作る

ケンタロウさんが食べたい料理をまとめたのが、ケンタロウ本です。
本ありきのメニューではないのです。
「食べたい料理を考えてたら、気がついたら本になっちゃいました」くらいの感じです。
作り手の食べたいものが載っているので、押し付けがましくありません。
余裕が感じられるのです。
それが安心感につながります。
ケンタロウさんも自分の食べたいもの、作りたいものだけを考えればいいので、気分的にも楽です。
余裕があるので、どんどんアイデアも出てきます。
自分の好きなことに集中することで、いい流れができるのです。
売ることが前面に出てきてしまうと、どこかにムリが生じて長続きできないのです。

今できること楽しさを伝えるために、まずは自分が楽しもう。