【ケンタロウさん】餅つきは、見るのとやるのは大違い。

年末にケンタロウさんの親戚が集まって、餅つきをすることになったそうです。

出典:ケンタロウの「おいしい毎日」
講談社+α文庫

「餅つきの音」より

 

餅つきといえば臼と杵でつくものと思っていたケンタロウさんは、セッティングされていた餅つき機を見て拍子抜けしたのです。
ケンタロウさんにとって、餅つきは、餅をつくのが目的です。
人がついた餅は水分が多く傷みやすいという事情があっても、でもやっぱり自分でつきたいのです。
と思っていたら、ちゃんと臼と杵も用意されていて、ケンタロウさんのテンションは上がってきます。
着ていたセーターを脱ぎ、準備体操までする気合の入れようです。
さらに
・この中では一番若い
・毎日フライパンを振っている
・犬の散歩をしている
・足も速い
・泳げる
・背筋は学年で1位(高3)
・英語も日常会話ならOK
・餅つきも料理
と説得力があるようなないようなことを思いつつ、自分を鼓舞します。

餅米が臼に入れられて、杵を渡されたケンタロウさんは、まだ握っただけなのに師匠のおじいちゃんに「腰が入ってない」と注意されてしまいます。
いよいよつく時が来たのですが、気持ちでは「ビッタン」とつくはずが、いざやってみると「ボヘッ」です。
うまくできないことが悔しくて、しばらく練習してみたらなんとかできたみたいです。

つきたての餅は、想像を絶するほどのうまさだったようで、餅米を蒸す湯気と香りと一緒にそこの盛り上がりがこちらまで伝わってきます。
「素振り用の杵を買おうかな」と思ってしまうほど、楽しかったようです。

臼も杵も生きている

「そういえば、臼と杵は買えばいくらくらいするのかな」と気になったので調べてみたら、知らないことだらけでした。

まず、臼です。
臼は、「年々乾燥して軽くなっていく」そうです。
まるで生き物です。

臼職人が製作する臼(うす)を家庭でもイベントでも-藤田道具

杵にも、いろんな材質があって、それぞれに特徴があるのもびっくりです。

餅つき用の杵(きね)を家庭でもイベントでも|藤田道具

おいしさのために速くつく

餅つきといえば、真っ先に思い浮かべるのが、奈良の中谷堂さんです。
ニュースでもよく取り上げられるので、見たことがある人もいるかもしれません。

中谷堂|高速餅つきのできたてよもぎ餅(よもぎもち)を販売。《奈良》

奈良県奈良市橋本町29

さすがに「そんなに速くつく必要があるの? ネタじゃないの?」と思ってしまいます。
ホームページにも説明があるように、わざとではないのです。
ちゃんと理由があって、高速なのです。
餅は、熱いうちにつくのが一番おいしいそうです。
冷めてしまうと、もちもちにならないのです。
だから、冷めないように手際よくつかないといけないのです。
「パフォーマンスじゃない」と言いながらも、結果的にちゃんとパフォーマンスになっていて、最高にカッコいいです。
ぜひケンタロウさんにもやってもらいたいです。