【ケンタロウさん】ひっそりな「オレンジページ クッキン!」とばったりな雑誌「ヴァンテーヌ」

ひっそりな出会いが「オレンジページ クッキン!」なら、ばったりな出会いは雑誌「ヴァンテーヌ」です。

ひっそりな出会い

「オレンジページ クッキン!」で、ケンタロウさんレシピを見つけました。
 


 
ムック本や雑誌にケンタロウさんのレシピが掲載される時は、必ずといっていいほど、表紙に顔写真や名前が載っています。
たとえば、「ケンタロウの野菜料理」などです。

「オレンジページ クッキン!」の表紙には、テーマの見出し「夏においしい献立」があるだけです。
他の見出しやキャッチコピーはなく、とてもシンプルです。
表紙だけでは、ケンタロウレシピが載っているかはわかりません。

ケンタロウレシピはどこ?

まずは、目次から見てみます。
目次にはメニュー名がズラッと並んでいるだけで、レシピ考案者の名前はありません。

こうなると、最初のページから見ていくしかありません。
「毎日の献立レシピ」のページで、ようやく見つかりました。
「毎日の献立レシピ」の大きな字の見出しの下に、とても小さな字でレシピ考案者、カメラマン、スタイリストの名前と担当ページが列記してあります。

ケンタロウさんは、「みそ風味焼き肉丼」のページからです。
そのページにいくと、ケンタロウさんの顔写真どころか、「ケ」の字もありません。
そのページだけを見ると、担当したのがケンタロウさんだというのは絶対にわかりません。

オレンジページ社の編集方針として、メインはあくまでもメニュー(料理)のテーマであって、誰がレシピを提案したかはそれほど大事ではないのでしょう。

スケジュール

表紙にも目次にもケンタロウさんの名前がないのに、どうやって私がこの雑誌を知ったのか。
ネット検索で、たまたま見つけたわけでもありません。

教えてくれたのは、ケンタロウさんブログの旧「THE ROCKIN’ COOKIN’」です。
「スケジュール」のページに、この雑誌名が書かれてあったのです。
(テーマ名は一部違っていました)

ただ、その旧ブログはすでに削除されてるので、検索してもブログ内の情報は出てきません。
発掘したURLにアクセスして初めて知りました。
「オレンジページ クッキン ケンタロウ」で検索しても見つかりません。
実際に手に取ってわかったのです。

100人中何人?

よく「読者アンケート」で、「この本(雑誌)をどうやって知りましたか?」という質問があります。
特に、雑誌は表紙で手に取るかどうかを判断することが多いです。

「夏においしい献立」を買った人は、どのポイントで「よし、買おう」と思ったのか気になります。

・表紙
・目次
・パラパラめくってみて
・いつも買ってるから

もしケンタロウさん目当てで買った人がいたら、それをどこで知ったのでしょうか。
店での立ち読みで中までじっくり見て「あ、ケンタロウさんだ」と見つけた人は、ある意味強運の持ち主です。
買った人100人中何人がケンタロウさん目当てだったのでしょう。

ばったりな出会い

表紙にも、目次にも載ってないといえば、雑誌「ヴァンテーヌ」です。

以前、「ヴァンテーヌ」のケンタロウさん掲載号を紹介しました。
それらは表紙や目次で見つけたのですが、ばったり出会ったのが2000年1月号です。

パラパラとめくっていた時に、チラッと「ケンタロウ」らしき文字が見えたのです。
よく見ると、やっぱりそうでした。

映画・音楽・新刊・インタビュー・飲食店などの告知ページ「今月のもぎたて」で見つけました。
その号ではオムライスがテーマで、お店が2軒載っていて、「僕とオムライス」としてケンタロウさんが文章を書いてます。

もう一度、目次を確認しましたが、「今月のもぎたて」で一括りになっていました。

スペースとしてはページの3分の1くらいですが、題字とイラストもケンタロウさんで、オムレツの話も読めて、ファンとしてはうれしい号です。

生の出会い

どちらも「ネットでわかることがすべてではない」を改めて感じた出会いでした。
「ネットで見つからないから、ない」ではありません。
「ネットで見つかったから、それがすべて」でもありません。
結局は、自分の目で確かめるのが一番です。
生が一番強いのです。

あなたがたまたま手に取った古い雑誌に、ケンタロウさんがいるかもしれません。