【ケンタロウさん】魚の鱗は、取るのか取らないのか問題

「ケンタロウの和食 ムズカシイことぬき!」(講談社)に、「アッという間のあら煮」があります。

作り方は、いたってシンプルです。
鍋にぶりを入れ、調味料を加えて煮る
これだけです。


霜降り

魚料理をよく作る人は、ある工程がないことに気づきます。
下処理です。

たとえば、ニッスイのサイトには
「あら煮などには霜降りは欠かせない下ごしらえ」
とあります。

(下記ページがリニューアルに伴い削除されたため、画像は動画を参照してください)
 

お魚の下ごしらえ ~あらを霜降りにする(例:ぶり)~

お魚のあらと呼ばれる部分に含まれる血合いや内臓を取り、熱湯でくさみを抜く方法を「霜降り」と呼び、「ぶりだいこん」や「あら汁」などの煮物に欠かせない下ごしらえです。

 
下の動画も同じようなやり方です。

 
Yahoo!知恵袋にも質問が載っています。
 

正しいやり方ではなく、作りやすいやり方

真面目な人ほど、どちらのやり方が正しいのかと思ってしまいます。
ここで大事なのは、どちらが正しいかではなく、自分にとってどちらがやりやすいかです。
どちらが正しくて、どちらが間違っているかは意味がありません。
どちらも正しいのです。

一番いいのは、どちらのやり方もやってみることです。
どっちも試してみると、やってみてわかることがたくさん出てきます。
それも料理の面白さであり、深さです。
それぞれのメリット・デメリットを踏まえて、自分にとってのやりやすいやり方で作ればいいのです。
ただし、ちゃんと下ごしらえをやったほうが正しくて、下ごしらえしないのは手抜きだと思わないことです。
一つのやり方です。
ちゃんと下ごしらえした方がいいと思えばやればいいのです。

『ケンタロウ「魚!」ムズカシイことぬき!』(講談社)で、ケンタロウさんはこんなことを言ってます。

おれのやり方は正統じゃない
正統じゃないけれどやりやすい
おれは和食の巨匠に認められたいんじゃなくって、おいしいものが食べたいだけだから

ケンタロウさんは、教科書的なやり方ではなく、こういうやり方もあるよというサンプルを示してくれているのです。
 

今できること正しさより、マイルールを貫こう。