【ケンタロウさん】大成功より、小さな気づきを増やす。
- 2019.09.27
- ケンタロウさん
やってみて初めて「そういうことだったのか」と気づくことは、意外に多いです。
ケンタロウさんには、チャーハンを作りまくっていた時期があります。
試行錯誤しながら、いろんな発見をします。
・フライパンと油の関係
・火力の問題
慣れてしまえばそれほどでもないことですが、やってみるまではわからないことです。
しかも、料理本にもそこまで細かくは書いてません。
「中火」にもいろんな段階があります。
具材との関係もあります。
ぼくは料理には楽しさがたくさんあることを発見した
日々、料理をしながら小さなことを発見すると楽しい
(朝日新聞出版)
「卵チャーハン」より
小さな発見
料理は、とにかく小さな発見の連続です。
発見だらけです。
ここで2通りに分かれます。
①「あっ」と気づける人
②何も気づかない人
気づけた人には「発見」ですが、何も気づかない人にとっては「?」です。
気づけた人はニコニコ顔で、何も気づかない人はキョトンとしています。
この差は大きいです。
たとえば、鉄のフライパンはひっつきやすいです。
いくら使い込んだフライパンでもひっつきます。
よく加熱したフライパンに豚小間を入れます。
ここですぐに箸で肉を触ると、まずひっつきます。
まだ肉の温度が低いからです。
しばらく放っておくと、肉の色が変わり、焼ける音も変わってきます。
そこで初めてひっくり返すと、ひっつくことなくスッと返せるのです。
これが気づきです。
気づかない人は、「なんでこんなにひっつくんだ」とイライラします。
箸でガリガリこすって、どんどん肉がちぎれて小さくなってしまって、気持ちも萎えてしまうのです。
どんな手順にも気づきがある
どんな簡単な料理にも手順があります。
たとえば、卵かけご飯でさえも手順はあります。
①お茶碗にご飯をよそう
②卵を割り入れる
③醤油など好みの調味料をかける
④混ぜる
順序の違いはあっても、だいたいこんな感じです。
ここにも気づく人と何も気づかない人がいます。
たとえば、お米の硬さも、料理によって変えた方がいい場合があります。
卵を割る時も、平らなところでコンコンとやるか器の角でコンコンとやるかで割れ方は違ってきます。
調味料の種類や混ぜ方など、言い出したらキリがありません。
おいしさと気づき
本来、おいしさと気づきは関係はありません。
気づこうが気づくまいが、おいしく作ることはできます。
でも、気づいた方が楽しいです。
ここでも2通りに分かれます。
①気づきの楽しさがわかる人
②なんとも思わない人
気づきの楽しさがわかる人は、人生の楽しみ方がわかる人です。
気づきは、料理に限ったことではありません。
ちょっとしたことに気づけるかどうかで、物事の楽しみ方は大きく変わってきます。
「玉ねぎを炒めていたら、色が変わると同時に香りも音も変わっていく」と気づく。
こういうことを楽しい、面白いと思えるかどうかです。
料理も人生も、小さな発見、小さな気づきで俄然面白くなります。
どちらも大成功したいです。
でも、たとえうまくいかなくても、小さな気づきがあっただけで、いくらでも面白くしていけます。
料理も人生も、小さな気づきの積み重ねなのです。