「ケンタロウの121レシピ なんでもありッ!」の「何か」は、あの本だった。

クイズです。

「ケンタロウの121 レシピなんでもありッ!」(学研)を持ってる人は、5ページを開いてください。
 

問題

「手早くできて、大満足! ひと皿ごはんとどんぶり」に、こうあります。

ワンプレートごはんのうれしさはつまり、お子さまランチのうれしさだと思う、と前に何かで書いた

この「何か」は、どの媒体でしょうか。

ヒント

ヒントは、3つあります。
この短い一文に、3つもです。

①前に
②ワンプレート
③お子さまランチ

①前に
「ケンタロウの121 レシピなんでもありッ!」は2004年4月発売です
それ以前に出た本、もしくは雑誌などです。

②ワンプレート / ③お子さまランチ
喩えとしての表現なので、この2つでワンセットだと思われます。

答え

①2004年4月以前の媒体
②ワンプレートとお子さまランチ

この2つで調べると、すぐにわかりました。
2002年6月発売の「ケンタロウの基本のウチめし」(オレンジページ)です。
 

オトナのお子様ランチ

8ページ「ワンプレート&ワンボールでパーフェクト」に、こうあります。

1枚の皿と1コの丼。
その上だけに、その中だけに、すべてがみんな詰まっているなんて、うれしくなる。
肉も、魚も、野菜も、パスタも、みんな一緒くた。
あったかいものも、つめたいものも、みんな一緒くた。
おまけに洗いものだって、ひとりにつき1枚だけ、1コだけ。
これだけいいことばっかりなんだから、やらない手はないでしょう。
だからやります。
ワンプレートォァワンボール。
みんな一緒くたのしあわせ。
それはきっとお子様ランチのしあわせなのだ。
オトナのお子様ランチ。
ココロの中で旗だって立てるぜ。

 

お子さまランチのうれしさ

それががわかった上で、「手早くできて、大満足! ひと皿ごはんとどんぶり」を読むと、より深く感じます。

ワンプレートごはんのうれしさはつまり、お子さまランチのうれしさだと思う、と前に何かで書いた。
いろんなものぜんぶが1枚の皿の上にのっかって、なんだかにぎやかで、それぞれが別々に皿にのっているときとは表情も違う。
どんぶりだってたとえば、麻婆豆腐とごはんのときよりも、麻婆丼にしたときのほうが、いちだんとやる気で元気がいい感じがする。
1枚や1杯にいっしょくたにされたうれしさは、お子さまランチのうれしさ。
そういうちびっこのときのうれしさが、今も自分の中にちゃんとある、ということも、とてもうれしい。

「何か」のままもいい

「前に何かで書いた」と書きながら、その「何か」を調べずに、あえてそのままにしておくのも、それはそれで面白いです。
大量の仕事を抱えていると、いちいち調べるのも大変です。
データベースがあればすぐですが、1つ1つ調べる時間がもったいないです。

一方で、その「何か」が気になるのもファン心理です。
「前に何かで書いた」としたのは、「ああ、そういえば、なんか書いた気がするなあ」と思い出したからです。
思い出さなかったら、書いてません。
それをわざわざ書いてくれることで、「やっぱり僕はこう思うんだ」というのがわかります。

その後

「お子様ランチのうれしさ」は、まだ終わりません。

2006年10月発売の「ケンタロウのいえごはん こどもも おとなも 好きなものばっか。」(講談社)の「おこさまランチ おとなさまランチ」には、こうあります。

考えてみるとカフェのワンプレートごはんも、「おとなのおこさまランチ」みたいなものだよね。

 

その後のその後

「お子様ランチのうれしさ」は、まだまだ終わりません。

2008年10月発売の「晩ごはん、これ作ろう ケンタロウ100レシピ」(集英社)の「洗い物もひとつだけ、簡単ひと皿メニュー」には、こうあります。

ひと皿に盛りつけるのが好きだ。
メインのおかずも脇のちっちゃいおかずも全部いっぺんにひと皿に盛りつけるのは、1品をひとつの器に盛りつけるのよりも楽しい。
食べる側になっても、全部がそこにある自分専用の感じがうれしい。
トレイに自分だけの決まった分が全部のってる、給食のうれしさに似ている。
お子様ランチのうれしさにも似ている。

(78ページより一部引用)

ケンタロウさんにとって、ワンプレートのごはんは、お子様ランチのうれしさなのです。