【レシピあり】玉ねぎが苦手だったケンタロウさんのいない時に刻んで作った母カツ代さんの「スイスステーキ」。

カツ代さんの「働く女性の急げや急げ料理集」(大和書房)の「牛肉のオニオン煮」にケンタロウさんの面白いエピソードがあります。

牛肉のオニオン煮

現在小学校三年生のうちの息子、私の育児信念どうり、実になんでもよく食べる子で、その点は母親として大満足なのですが、たったひとつの苦手は玉ねぎ。
ただし、これぞ玉ねぎ!と、いうのでなければ平気。
つまり、サラダの中にモロに入ってるのや、みそ汁に入れたのなどがいや。
シチュー、カレー、ハンバーグなどに入ってるのは食べるので、困ることはあまりありません。
それなのに本人は私が台所で玉ねぎをさくさくきざんでいたりすると、「今日、玉ねぎのおかず?」と、まるで、”玉ねぎのおかず”なるものがあるかの如き聞き方をするのです。
よく、うちの子は何々がきらいだからと、おかずにそれを使わない親がいるようですが、私はサラダでも何でも玉ねぎをバンバン使います。
においはいくらついても平気らしく、玉ねぎをかなり使ったサラダでも「玉ねぎだけ少しよけて良い?」と遠慮がちに聞きつつ馬のごとく、サラダを食べます。
ここでご紹介するオニオン煮は、スイスステーキ煮ともいって、もう山のごとく玉ねぎを使うのです。
それが秘訣で、人にごちそうすると、「このソース、どうやって作るの?」と聞かれること多く、実に良いうま味を作り出します。
息子もこの料理が大好きなのですが、この時の玉ねぎばかりは、彼のいない時にきざみます。
だって、肉以外の材料というと、すべて玉ねぎなんですもの。
見れば、いくら何でもかわいそう。

引用:61〜62ページより

スイスステーキの作り方

スイスステーキ | KATSUYOレシピ

玉ねぎの甘味がそのまま柔らか豚肉のソースに。

カツ代さんのスイスステーキは最高

ケンタロウさんは玉ねぎが苦手だった

こどものころ、嫌いだったのは玉ねぎ。
しかし、うちではハンバーグにもカレーにもポテトサラダにも、あたりまえの顔をして玉ねぎが入っていた(そのほうがおいしいんだから、あたりまえだ)。
残す、という選択肢もうちではありえないことだった。
なので残さず食べていたら、いつの間にか、ほかの食べものと変わりなく玉ねぎを食べている自分がいた。

引用:ケンタロウのいえごはん こどもも おとなも 好きなものばっか。(講談社)
「オニオンリング」(13ページ)より


 

僕は小さな頃、玉ねぎが嫌いでした
生のショリショリ感と辛味がダメだったのです

引用ページ:玉ねぎ|TBSラジオ「ケンタロウのおいしいラジオ」
(2003年6月2日)