【ケンタロウさん】料理には、想像力が必要だ。/火加減とブルース・リー

「ケンタロウのすごくシンプルなごはん」(学研)に火加減の話が出てきます。

感じてほしい「火加減」のこと

ものすごく大事なことなのに、いつも完全には伝えきれないことがあります。
それは、火加減です。
(中略)
目の前で起こっていることに忠実に反応して、レシピにとらわれずに火加減を調整してほしいと思っています。
「考えるより感じろ」と言ったのはボブ・マーリィだったっけな、ブルース・リーだっけな。
いいこと言うよな。

一部引用:ケンタロウのすごくシンプルなごはん(学研)
75ページより


考えるな、感じろ / Don’t Think. Feel.

「考えるな、感じろ」は、ブルース・リー主演の映画「燃えよドラゴン」の有名なセリフです。
 

 
下記ページで全編視聴できます。
Part 1

Part 2

料理と想像力

想像力がない人には、料理は作れません。
そもそも料理は想像するところから始まります。
「これとこれをこういう味で合わせたら絶対においしいはず」
これが想像力です。
想像力がない人は、中華料理屋さんの前を通っても何も感じません。
想像力が豊かな人は、「この油と卵の匂いはチャーハンだな」とすぐにわかります。

レシピ本を読む時には、さらに想像力が求められます。
ケンタロウさんの言うように火加減のことをいちいち細く書いていたら、それだけで数行になります。
「サッと炒める」という書き方がありますが、「サッと」を表現するのは難しいです。
「サッと」は「サッと」です。
使う食材や道具、環境などいろんな要素を考えながら書いていたら、百科事典のような厚さのレシピ本になってしまいます。
レシピ本には文字にしにくい表現が山のようにあります。
それを読み取るのは読者の想像力にかかっています。
レシピ本を読むことは、行間を読むことなのです。