菜の花を見ると、ケンタロウ本を思い出す。
- 2020.02.10
- ケンタロウさん
今の時期、スーパーに行くと菜の花が並んでいます。
菜の花とケンタロウ本
私が菜の花を買うようになったのは、ケンタロウ本のおかげです。
ケンタロウ本に出会っていなかったら、もしかしたら菜の花という食材を知らなかったかもしれません。
少なくとも私の家の食卓に菜の花を使った料理が並んだことはなかったからです。
「KENTARO 料理パラダイス①」(主婦の友社)に「菜の花のアリオオリオ」があります。
スーパーの野菜売り場で菜の花が目に入った瞬間、このメニューを思い出して「あ、買ってみよう」と思ったのです。
食べるまでは草っぽいイメージがあったのですが、まったくそんなこともなく、食べやすくて一気にハマったのをよく覚えています。
カツ代さんの菜の花のアーリオ・オーリオ
菜の花のアーリオ・オーリオ | KATSUYOレシピ
春の味をシンプルに味わいます。
菜の花と豚肉の中華炒め
前にも書いたと思うけど、これだけ技術が進歩して、農法も変わって流通も発達したのに、春の野菜は旬の時期にしか出回らないものが多い。
たとえば、たけのこ。
水煮は通年買えるけれど、生のたけのこはよっぽど遠く外国から取り寄せでもしない限り、絶対に旬の時期にしか手に入らない。
空豆や新じゃがいも、今回使った菜の花もそうだ。
店先に並ぶと、ああ、春だな。
と、ありきたりだけど、でもやっぱりそう思う。
食材で季節を感じるのは、なかなか素敵なことだ。
料理をしているとそういう楽しさがある。一方では、料理を仕事にしていると、旬じゃない時期に食材の入手を迫られることがある。
雑誌の撮影などは2~3カ月前に行われることもざらだ。
そういう時は苦労して(実際に苦労するのは八百屋さんだけど)、暖かい地域や外国から手に入れる。
先取りのうれしさと、先に見てしまう面白くなさのような、両方の気分を味わうことになる。
近所の店先で、ああ、春だな、と感じるのが本当は最高だ。
というわけで、本日は菜の花をどうぞ。
菜の花は今もビニール袋などではなく、紙でくるんで輪ゴムでくくって売られている。
紙はどうも進化してるようではあるけど。
けっこうきっちりくるまれて、カッチリくくってあるので、ほどいてみると思いのほか量があってうれしい。
見た目は控えめで、実は太っ腹なんて素晴らしいといつも思う。
下茹でしないで炒めると、シャキッと仕上がる。
引用ページ
(レシピあります)
菜の花と豚肉の中華炒め|ケンタロウのひと皿勝負
春だなあ 旬を食べる素敵