ケンタロウさんの好きななんでもない味は、コンフォート・フードだ。

ケンタロウさんは、「なんでもない味」を大事にしています。

なんでもない料理

ケンタロウ料理パラダイス ②

家のごはんはローテーションだと思う。
毎日毎日、365日違うものを作るなんてことはない。
だからこそ「また食べたくなるもの」を作りたい。
手に入りにくい素材を使って、びっくりするような組み合わせで、1回食べれば納得するような、そんな料理じゃなくて、
「あれがまた食べたい」そう思うもの。
なんでもないけどごはんがすすむ、そんなもの。
パパッとできてとびきりおいしくて、でもなんでもない、その感じを大事にしている。
見た目の派手さや楽しさも大事だけれど、なべをちょこっと振り回すたけで、
地味でもしみじみうまくて、なんだかうれしくなるような一品が食卓に並ぶ。
そういうことがしたい。
そう思っていつも料理している。

引用:KENTARO 料理パラダイス ②
(主婦の友社)
まえがきより
 

ケンタロウの121レシピ なんでもありッ!

花の模様がついたかっこわるい鍋でも、近所のスーパーのなんでもない切り身でも、たいした技術や知識がなくても、楽しくておいしければそれでいい。
家でできるなんでもないことで、家で作れるなんでもないものだけれど、楽しくておいしくてうれしい、そういうふうに料理がしたいし、そういうものが食べたいといつも思っている。

引用:ケンタロウの121レシピ なんでもありッ!
(学研)
まえがきの一部より
 

ケンタロウ鍋

なんでもない練り物や、なんでもないゆで卵やなんでもない大根やこんにゃくが集まっただけなのに、おでんはなぜかうれしい。
そういうなんでもないもの達がうまいダシで煮られて、なんでもなくないうれしいものになるというところが、また、うれしい。

引用:ケンタロウ鍋
(家の光協会)
「おでん」より
 

暮しの手帖

やっぱりなんでもない家のカレーが一番

引用:雑誌「暮しの手帖」
(暮しの手帖社)
2007年8-9月号
「ケンタロウのカレーライス」より
 

ホッとする味 / Comfort Food

ケンタロウ本には、たまにしか作らないようなとびっきりのごちそう料理はほとんどありません。
ケンタロウさん自身が毎日でも食べたい、1日3食作っても疲れないメニューを提案しています。
それがなんでもない料理です。

英語に「Comfort Food コンフォート・フード」という言葉があります。
・昔から食べ慣れた料理
・食べるとホッとする味
という意味です。
ケンタロウさんが言うなんでもない料理は、まさにコンフォート・フードです。

「ケンタロウ料理パラダイス ②」の「正統派の炊き込みごはん」には、こうあります。

子どものころから食べ慣れている味ってホッとするよね

ケンタロウさんにとって炊き込みごはんは、コンフォート・フードそのものなのです。

#comfortfood

あなたにとっての「食べるとホッとする味」は何ですか。
Instagram で「#comfortfood」を検索すると、思いが詰まったホッとする味がたくさん出てきます。