【ケンタロウさん】集中できるかどうかで、好きかどうかがわかる。

母カツ代さんが餃子を作る時、ケンタロウさんはこう言ったそうです。

餃子に集中したいから、おかずをいろいろ作らないで

引用:晩ごはん、これ作ろう ケンタロウ100レシピ
(集英社)

「餃子の時は他のおかずがあると気が散るから作らないで」は、いかにもケンタロウさんらしい発想です。
それほどに餃子が好きなのです。


カツ代さんの「ママは天才!」(主婦の友社)にも、同じエピソードが載ってます。



 

Who are we cooking for?

IKEAのプロモーション動画「Denied Date」と「Sunday Dinner」は、2016年に製作されましたが、今でも十分に通用するメッセージが込められています。

Sunday Dinner

Denied Date

どちらの動画も、せっかく目の前においしそうな料理があるのに、手を付けることなく、スマホで撮影するのに必死になっています。
2つ目の動画の彼女は、完全に冷め切っています。
「誰のための料理なの?」は、料理を作る側になると、よくわかります。

テレビもスマホも、食事中には必要ない

ケンタロウさんはこう言ってます。

(食事の時は)テレビを消してくれ

引用:ごくらくの食卓
(主婦と生活社)

食事中にテレビを見てほしくないと言うのは、ケンタロウさんは食べることが好きだからです。
マナーの問題ではないのです。
いいか悪いかでもありません。
好きかどうかです。
今の時代だと、スマホです。
テレビもスマホも、食事中には必要ないものです。
食事中にスマホを触る人と触らない人の2通りに分かれます。
どっちが良くて、どっちが悪いという話ではありません。
食事中にスマホを触りたい人は触っていいのです。
食事中にスマホを触る人は、食べることより、スマホが好きなのです。
料理を作った側からすれば、出来上がった料理ではなく、スマホに夢中になっていると、とても寂しい気持ちになります。
一度でもそういう経験をすると、次からは作りたくなくなります。
作る人は、温かいものは温かいうちに、麺類ならすぐに食べてほしいのです。
そういうことを計算しながら作っています。
食べることが好きな人は、ちゃんと食べ物に集中しているので、おいしいタイミングを逃しません。
おいしいものをおいしいうちに食べるので、ますますおいしく感じます。
作る人も、おいしそうに食べてくれる顔を見て、もっとおいしいものを作りたくなるのです。
マナーの話ではなく、人の心の話です。
食べることに限らず、集中できるかどうかで、そのことが好きかどうかがわかるのです。
 

今できること集中できないことは、やめよう。