【ケンタロウさん】「おいしい」と感じながら食べると、もっとおいしくなる。

おいしいものを食べるのも大事ですが、おいしく食べることはもっと大事です。

「おいしい」を実感しながら食べる

櫻井武さん「食欲の科学」(講談社)が面白かったです。
食欲の話で、こんなことが書かれてあります。

食欲を満たす行動には2つの面がある。
エネルギーとしての充足、そして報酬としての満足である。
これらを得るには、正常な食欲を実感して「食べる」という行為そのものを大切にすること、そして「おいしい」と実感しながら食事をすることが非常に重要である。
「報酬」としての食が満たされないと、それをエネルギー(カロリー)で満たそうとして、カロリーオーバーになりがちだ。
つまり、おいしいものを「おいしい」と実感しながら食べることが重要なのだ。

引用:156〜157ページより


おいしく食べる

ケンタロウさんは、辺見えみりさんとの対談でこんなことを言っています。

料理が下手な人は潔くおいしく食べる側に回った方がいい
(料理が下手でも)おいしく料理を食べてくれるなら問題ない

櫻井さんとケンタロウさんとでは切り口は違いますが、同じことを言っています。
なんとなく食べるのとおいしく食べるのは、同じ食べる行為ですがまったく違います。
同じ食べ物でも、おいしく食べる方がよりおいしく感じます。
たとえば、スマホを見ながら食べると、モグモグと口が動かしていても何を食べているのかわかりません。
どんな味かさえもわかっていません。
意識は舌ではなくスマホにいっているからです。

ケンタロウさんは、「食べる時はテレビは見ないでおこう」と言います。
今ではスマホです。
おいしく食べるコツは、目の前の食べ物に集中することなのです。