「ケンタロウのいえごはん こどもも おとなも 好きなものばっか。」の仕掛けに、ニヤッとする。

クイズです。

問題

「ケンタロウのいえごはん こどもも おとなも 好きなものばっか。」(講談社)には、ある仕掛けがあります。

 

ヒント

ある章に共通したフレーズが使われています。

答え

「3. おいしいものはおいしい!」のメニューは、すべて「おいしいものはおいしい。」で始まります。

・ビーフカレー
・ハンバーグステーキ
・サイコロステーキ
・チャーシューメン
・野菜いためみそラーメン
・焼きギョーザ
・パスタ!

以上のメニューの書き出しは、全部「おいしいものはおいしい。」から始まります。
私は、このやり方を見た時、思わずニヤッとしました。
と同時に、大喜利の座布団を持っていかれた気持ちで、ちょっと悔しかったです。

遊び心がないレシピ本はケンタロウ本じゃない

この本を読んだ人は、2通りに分かれます。

①仕掛けに気づく人
②素通りする人

読んだ人全員が3章の仕掛けに気づくとは限りません。
レシピばかりに目がいく人は、「レシピには関係ないから」とスルーしてしまうかもしれません。
私のように「うまいなあ」とニヤッとする人もいれば、『3章の書き出しはすべて「おいしいものはおいしい。」で始まるよ』と言われても、なんとも思わない人もいます。
この差は、楽しみ方の差です。
どちらがいいということではありません。
レシピ本なので、レシピだけを見るのも一つの読み方です。

この本に限らず、ケンタロウ本には、いろんな仕掛けが施されています。
どれもわかるかわからないかの小さな仕掛けです。
わかる人にはわかるけど、わからない人には素通りしてしまうようなちょっとしたことです。
チームケンタロウは、読者に少しでも楽しんでもらおう、飽きずに読んでもらおうといろんな工夫をしてくれています。
わざわざ「ここをこんなふうに工夫してみました」と言わないのも、またオツなところです。
種明かしされたら、それはそれで興醒めです。
わかる人だけわかるから、面白いのです。
「この本にはどんな仕掛けがあるだろう」という読み方ができるのも、ケンタロウ本の醍醐味です。

今できること隅から隅まで、味わい尽くそう。

隠しアイテムがある

 

あら煮の秘密