【ケンタロウさん】「おいしい」だけでなく、「うれしい」から好き。/ハッピーおやつ

「KENTARO 料理パラダイス ②」(主婦の友社)に「ハッピーおやつ」があります。

ハッピーおやつ

家のおやつはうれしい。
だからおやつを作る。
そんなにものすごく凝った「お菓子」じゃなくって、オーブンがなくても、はかりがなくても作れる「おやつ」を作る。
おやつは料理と違って、しなきゃいけないものでも食べなきゃいけないものでもない。
でもおやつのない人生なんて、そんなの俺はいやだ。
だからおやつを作る。
器具も技術もいらない。
だって「おやつ」だもん。

引用:「KENTARO 料理パラダイス ②」
「ハッピーおやつ」より
 


 
ケンタロウさんは、「おいしい」とは言ってません。
「家のおやつはうれしい」です。
「うれしい」から作るのです。
普通は、おいしいからだと考えます。
でも、ケンタロウさんにとっては、味以前にうれしくなれるかどうかです。
タイトルも「ハッピーおやつ」です。
「おいしいおやつ」ではないところがポイントです。

カツ代さんの2冊

なぜ「おいしい」ではなく、「うれしい」なのか。
そのヒントは、カツ代さんにあります。

小林カツ代のすぐ食べたい!
マル秘ケーキとおやつ

「おやつ」には食事とは別の、もっとワクワクするような楽しみがあると思いません?
子どもだけでなく大人も、なんともいえない幸せな気分にしてくれるものなのです。

うちでお菓子を作るうれしさは、においがすること!
甘い香りや、香ばしいしょうゆの焦げるにおいや…。
ほんのちょっとしたことで感じる大きな幸せなのです。

引用:小林カツ代のすぐ食べたい! マル秘ケーキとおやつ
(講談社)より

加筆、再編集した文庫版

小林カツ代のやさしいおやつ

おやつはいつ作っても楽しい。
おやつを作るときにプーンと漂う甘い香りって、ほんとうに人に幸福感を与えますよね。
ホットケーキを焼くときの卵と粉と砂糖とバターの香り。
うーん大好きです。
そして、子どもたちもこんな香りが漂ってきたら、きっとうれしくなって幸せになるはず。
おやつってね、午後2時から4時の間の、昔はが八つなった八つ時に食べた午後の間食を本来はいったの。
そう、お三時ですよね。
食後のデザートとはまた違う、ちょっと小腹がすいたなぁというときに食べたいもの。

引用:小林カツ代のやさしいおやつ
(講談社)
まえがきより
 

子どもたちが小さいころに松田道雄先生の育児書に、「子どもにとっておやつは人生のよろこび」と書いてあって、ほんとうに「そうだ!」と思いました。
だから私は子どもたちに、きちんとおやつとしてお菓子を与えていました。
のべつまくなし袋菓子を与えられたのでは、喜びがない。
いつでもOKだったら、幸せ感がないと思うのね。
制約の中の自由。
「今日のおやつはなぁに?」っと子どもたちがおやつを楽しみにするようにしたいですね。

引用:小林カツ代のやさしいおやつ
(講談社)
「おやつは人生の喜び」より

おやつのない人生は、うれしさのない人生

ケンタロウさんは「おやつのない人生なんて、そんなの俺はいやだ」と言ってます。
ケンタロウさんにとっておやつのない人生は、うれしさのない人生です。
だから嫌なのです。
うれしさのない人生だったら、何のために生きているのかわかりません。
うれしさあっての、人生です。
人は生きる喜びを味わうために、今を生きているのです。

ケンタロウ本「バーンと、うれしいおやつ」(文化出版局)は、「バーンと、うれしい人生」です。
「うれしいおやつ」は、うれしい人生そのものです。


 
カツ代さんも、「おいしい」や味のことは言ってません。

・ワクワクする
・楽しみ
・幸せな気分
・うれしさ
・大きな幸せ
・幸福感
・幸せになる
・喜び
・幸せ感

いくら味がよくても、うれしさや楽しさがなければ、おやつではありません。
食べてハッピーになって、初めておやつなのです。
「おいしければなんでもいい」ではありません。
おいしくて、うれしくて、ハッピーになれるのがケンタロウさんが目指す本当のおやつなのです。
 

今できることうれしさを、味わおう。

うれしいおやつ

「うれしい」そのものの笑顔です。

いろんなおやつを集めてみました。