「小林カレー」がケンタロウ本らしくない3つの理由

「小林カレー」(幻冬舎)は、ケンタロウ本の中でも異質な立ち位置です。


「小林カレー」がケンタロウ本らしくない3つの理由

他のケンタロウ本と見比べてみると、その違いがよくわかります。

①作り方の解説がない
②白地ベース
③ひたすら静か

①作り方の解説がない

「小林カレー」の一番大きなポイントは、作り方の解説がないことです。
書いてあるのは、
・材料
・作り方の手順
の2つだけです。
解説やポイントはありません。
メニュー名の下によく見かけるリード文もありません。

②白字ベース

料理の完成写真が載っているページ以外は、すべて白字ベースで文字のみです。
しかも作った気づきを書き込むことができるくらいたっぷりの余白があります。
ここまでの余白は他のケンタロウ本ではありません。

③ひたすら静か

いろんなケンタロウ本を見た後に「小林カレー」を見ると、「あれ?」と拍子抜けするくらいにシンプルです。
素っ気ないほどです。
静かという表現がぴったりです。
ガチャガチャしてないのです。
ケンタロウさん自身の写真も少なく、調理途中の写真もありません。
イラストもゼロです。
ある意味、レシピ本の王道の作り方ですが、ケンタロウさんを感じる要素はかなり少ないです。

図鑑みたいな料理本がいい

ケンタロウさんは、図鑑みたいな料理本が理想だと考えています。
「小林カレー」はまさに図鑑です。
 

小林カレー