【ケンタロウさんを探して】「オレンジページ クッキン!」の旅
- 2019.07.10
- ケンタロウさん
「オレンジページ クッキン!」にケンタロウさんレシピが載っているのを知ったのは、ケンタロウさんの旧「THE ROCKIN’ COOKIN’」です。
「スケジュール」のページに、単発掲載として「オレンジページ クッキン!」がありました。
「オレンジページ クッキン!」の旅に出る
掲載号「夏においしい献立」を見た時、私はある匂いを感じました。
「連載ではないけど、この号だけじゃないな」
なんの根拠もないですが、直感でそう思ったのです。
「オレンジページ クッキン!」をネットで調べたところで出てこないのはもうわかっています。
となると、片っ端から見ていくのが一番早いです。
「オレンジページ クッキン!」の旅です。
2000〜2006年までの23冊を一気に取り寄せました。
手の内はわかっている
表紙や目次にもヒントがないのも知っています。
どこをどうやってチェックしたらいいのかというコツもわかっています。
あとはひたすら見ていくだけです。
「オレンジページ クッキン!」は、やっぱりどの号もメインの特集の1ページ目にしかレシピ考案者やスタッフの名前はありません。
料理家の写真どころか、プロフィールすらありません。
潔さを感じるほど徹底しています。
ケンタロウさん探しで学んだこと
結果は、4冊でケンタロウさんを見つけました。
4/23です。
ケンタロウさん探しの旅は、今回が初めてではありません。
数え切れないくらいやっています。
ライフワークのようなものです。
ケンタロウさん探しの旅で学んだことがあります。
それは、「見つかることを前提にしない」です。
もちろん、見つけるために探します。
でも、見つかることを前提にしてしまうと、見つからなかった時にガッカリしてしまうのです。
当てるつもりで宝くじを買ったのに、ハズれてしまってガッカリ落ち込むのと同じです。
「あった」「なかった」と一喜一憂してしまうのは、精神衛生上よくありません。
あってもなくても、何食わぬ顔をして淡々と探すのです。
23冊中の4冊は、効率で考えると、こんなに率の悪いことはありません。
効率は考えないことです。
「なくて当たり前」「あったら御の字」です。
ケンタロウさん探しの旅でガッカリしないコツがあります。
あるつもりで探すのではなく、ないのを確認するためにページをめくるのです。
私は、これを経験で身につけました。
あるつもりで探すということは、当然、期待しながら探します。
でも、なかった時には、その期待が裏切られてしまうということになってしまうのです。
自分で期待して、自分でその期待を裏切るのです。
ある意味、自傷行為です。
期待も大きい分、なかった時の反動も大きいです。
ないのを確認するためだと、そういうこともありません。
最初からないと思いながら探すので、期待も余計なプレッシャーもありません。
見つかったら「ラッキー」です。
思わずガッツポーズしてしまうくらいにうれしいです。
ムダも、楽しい
効率で考えると、載ってなかった19冊はムダです。
お金も、時間も、労力も、ムダになっています。
この時に分母の「23」は見ないことです。
収穫があった「4」だけを見るのです。
分母を見てしまうと、どうしても率が気になります。
それがガッカリの原因になるのです。
でも、収穫分だけを見ると、たった1つでも「儲けた」という気になれるのです。
この違いは大きいです。
たとえ収穫がゼロだったとしても、「1つも見からなかったけど、楽しかった」とニコニコしています。
ケンタロウさん探しの旅
ケンタロウさん探しの旅は、文字通り旅行です。
旅行は、旅行そのものが目的です。
旅行は、名所を見たり、おいしいものを食べたりもしますが、それは1つの要素に過ぎません。
すべての体験を含めての旅行です。
ケンタロウさん探しの旅も同じです。
「あるかな、ないかな」とドキドキしながらページをめくるのが楽しいのです。
レシピやインタビューが見つかるのが一番ですが、それはあくまで結果です。
あっても楽しい、なくても楽しいのです。
恐竜の化石を発掘するようなものです。
「ここにありそうだと思ってずいぶん掘ったけど、結局なかった。でも楽しかった」と思えるのです。
効率を求めるのも、1つの方法です。
でも、効率を求める人にはガッカリはないですが、ムダの中の楽しさや感動も味わえないのです。