【ケンタロウさん】レシピ本は、ラブレター。

レシピ本には、2種類あります。

①「私はこれが好き」というように著者の好みが書かれている
②淡々と材料や作り方のみを書いている

レシピ本はラブレター

読んでて楽しいのは、その人の好みがわかるレシピ本です。
「この人偏ってるなぁ」と思うくらいに好みがはっきりしてる方が感情移入しやすく、読んでて気持ちいいです。

そういう意味ではレシピ本はラブレターです。
料理を通して思いや生き様を読者にぶつけてほしいのです。
単にデータとして材料と作り方を伝えるなら、これからはロボットの仕事になります。
人間が書いて人間が読むのですから、どうせなら人間臭いレシピ本がいいです。

ケンタロウ本は食べたいリスト集

ケンタロウ本は好みがダダ漏れしています。
むしろ好みしか書いてないです。
それでいいです。
それがいいのです。
ある意味レシピ本の王道をいってます。

ケンタロウ本でエッセイが書かれてないのは1冊もありません。
もちろん著者が書きたくても編集者の意向で書けない場合もあるかもしれませんが、こぼれ話でもいいので、少しでも脱線してくれるとホッとします。
学校の授業でも真面目な話ばかりだとダラけてきます。
雑談の方が先生の人間味がわかって後々まで記憶に残ってたりします。

「毎日カレーでもいいくらい好き」というのは直接レシピには関係ありません。
でも、書いてあるとうれしいです。
なぜなら、レシピ本はラブレターなのです。