すべてのケンタロウ本は、「ムズカシイことぬき!」だ。

講談社から出てるケンタロウ本「ムズカシイことぬき!」シリーズは、4冊あります。

・ケンタロウの和食 ムズカシイことぬき!
2000年3月発売
 

 
ケンタロウのいえ中華 ムズカシイことぬき!
2002年5月発売
 


 
・ケンタロウ「魚!」ムズカシイことぬき!
2003年11月発売
 


 
・ケンタロウの洋食 ムズカシイことぬき!
2011年12月発売
 

ムズカシイことぬき

ムズカシイ技術はもちろん、ムズカシイ道具も、ムズカシイ用語も、ムズカシイ気分も、すべて、ぬき

(出典:ケンタロウの和食 ムズカシイことぬき!)

これが「ムズカシイことぬき!」シリーズの基本コンセプトです。

では、その他のケンタロウ本は「ムズカシイことあり」なのでしょうか。
そんなことはありません。
あえて書いてないだけで、全冊「ムズカシイことぬき」です。

わかりやすく、シンプルに

ケンタロウ本の特徴は、わかりやすいことです。
それはケンタロウさんの考え方がわかりやすいからです。

「おとしぶた」も「下ゆで」も「めんとり」もできるけど、やらない
めんどくさいから

(出典:ケンタロウの和食 ムズカシイことぬき!)

実にわかりやすいです。
やった方がいいかもしれないけど、やらなくてもいいという考え方です。
どっちでもいい。
自分の好きなやり方で作ればいいのです。

料理の楽しさは、ルールよりコツ

(料理は)ちょこっとのコツが分かれ道
いつ使うねんというようなムズカシイ用語や、ムズカシイ技術を知っているよりも、ちょこっとコツを知っている方が大事

(出典:ケンタロウのいえ中華 ムズカシイことぬき!)

練習が必要な技術よりも、ちょっとしたコツでいいよと言われると、グッと楽になります。
料理が苦手な人にとっては、いかに敷居を低くしてもらえるかが上達のカギになります。
最初のステップは低ければ低いほどありがたいです。
「道のりは長いですが、最初だけガマンしてください」と言われるより、「ま、こんなもんでいいんじゃない? おいしいし」と言われた方が、もうちょっとやってみようと思えます。
この違いは大きいです。

料理は知識じゃない
知識があってもなくても、おいしいものさえ作れればそれでいい
だからほんのちょこっとのコツ
そのちょこっとのコツが分かれ道

(出典:ケンタロウのいえ中華 ムズカシイことぬき!)

ケンタロウさんの目指すところは、頑張らなくてもいい料理です。
頑張る料理は、楽しくありません。
最初は勢いで頑張れたとしても、長続きしません。
ケンタロウさんは楽しく作れることこそが大事だと考えます。
力を抜いても楽しめておいしく作れる料理がケンタロウさんのレシピです。
技術の前に、まず楽しめるかどうかがケンタロウポイントなのです。
 

今できることもっとシンプルにしよう。