【ケンタロウさん】ピラフは炒めごはんではなく、パエリアの仲間だ。

意外ですが、ケンタロウさんのピラフレシピはそれほど多くありません。

ケンタロウ 1003レシピ

「ケンタロウ 1003レシピ」(講談社)には、4品収録されています。

・あさりの洋風ピラフ
・きのこピラフ
・魚介のピラフ
・鮭ときのこのピラフ
 


 
ただ、他の本では見つけることができませんでした。

ケンタロウのひと皿勝負

「SANKEI EXPRESS」連載「ケンタロウのひと皿勝負」には、3つのピラフレシピがあります。

(引用ページにレシピがあります)

エビピラフ

公開日:2009年12月3日

ピラフというと洋食屋という感じがする。
洋食屋というと昭和という感じがする。

最近、どうも昭和に思いを馳せることが多い。
ああ、そうだよ。
年だよ。

子供の頃、洒落たイタリアンなんてそんなに当たり前にはなかった頃、町の洋食屋はすごーく輝いていたのだ。
その輝きは自分の中で今もってなお消えることがない。

だから「ピラフ」という言葉には思い入れがある。
日本ではピラフもチャーハンみたいに炒めて作る場合も多いけれど、本来ピラフは炊いたコメを炒めたものじゃなくて、炒めたコメを炊いたもの。
いわばまあ洋風炊き込みごはんなわけです。

でもなあ、俺はどちらかというと、炊いたのを炒めたピラフが好きだな。

で、今回は炒めたコメを炊いたバージョンでも、炊いたコメを炒めたバージョンでもなく、炒めた具を炊いたコメに混ぜ込む、混ぜごはんバージョンです。

このやり方だと、絶対にごはんがまったりべったりすることがない。
卵なしでごはんを炒めてパラパラに仕上げるのは難しいので、この方法はかなりおすすめです。

昭和を過ごした人も昭和なんか知らない人も、ぜひ作ってみてほしい。

引用ページ:エビピラフ|ケンタロウのひと皿勝負

あさりの洋風ピラフ

公開日:2010年3月4日

ピラフというと昔の喫茶店を思い出す。
エビのピラフとマグカップに入った具のないスープ。
読まれすぎてボロボロになったマンガ。
そういう風景が頭をよぎる。

しかし、実際に自分が喫茶店でよくピラフを食べていたかというと、そういうことはない。
子供の頃、親に連れられて入った時の記憶で、自分はクリームソーダあたりをすすっていたはずだ。

ピラフは、本来は具と米を炒めて炊く料理で、大枠では、というか最終的な調理方法でいうと、炊き込みごはんなのだが、日本ではチャーハンのように炒めたものも、炊き込んだものも、洋風ならばピラフと言われていた。

今回はさらに、チャーハンでも炊き込みごはんでもなくて、炒めた具を炊きあがった白ごはんに混ぜる、いわば混ぜピラフだ。

ごはんをうまく炒めるのはなかなか難しいし、炊き込みごはんも途中で修正できない緊張感がある。
混ぜごはんならそのどちらも簡単にクリアした上に、ごはん本来の甘さも味わえる。
実に手軽でうまい。

行儀悪いけれど、今回だけは、マンガ片手にマグカップに入ったインスタントの具のないスープと一緒に食べたい。
食後はアイスコーヒーだろうな。

引用ページ:あさりの洋風ピラフ|ケンタロウのひと皿勝負

キノコ炒めピラフ

公開日:2012年1月19日

ピラフという響きはなんだか懐かしい。
どこか何か昭和という感じがする。

子供の頃、喫茶店に行くとピラフはあった。
業務用の冷凍食品を無造作に炒めたようなやつで、脇にはマグカップに入れたスープが添えられていた。
その他に、洋食屋さんにもやっぱりピラフはあって、冷凍食品ではなかったけれど、似たような体裁のものだった。
そういうものが自分にとってピラフの原体験で、それがつまり懐かしさにつながっているんだと思う。

喫茶店の印象が強いので、ピラフは自分の中では洋風炒飯だが、そもそも本来はピラフは炊き込んだ料理だということは後で知った。
いわばパエリアの仲間で、実際には炒めごはんではない。
日本ではその辺は曖昧で、炒めたものでもピラフと言うし、自分自身の中でもやっぱり洋風の炒飯はピラフだ。

でもそういうの、すごく厳密な人、いるからな。
「これはピラフじゃないですよね?
本来ピラフというのは…」って言われたら、はいすみませんって言うしかない。

引用ページ:キノコ炒めピラフ|ケンタロウのひと皿勝負

ケンタロウさんのピラフレシピ

ネットで閲覧できる2つのピラフレシピです。

カニピラフ

カニピラフ|スッキリ!!|日テレ

魚介のピラフ

魚介のピラフ|北海道ガス

ケンタロウさんのピラフレシピが少ない理由

なぜケンタロウさんのメニューにはピラフが少ないのでしょうか。

上の「エビピラフ」のコラムに、そのヒントがあります。

炊いたのを炒めたピラフが好き

ケンタロウさんは、炒飯大好き「炒飯党」なのです。

炒飯とピラフの違い

 

ピラフとチャーハンの違いとは? | 京都調理師専門学校ブログ

ピラフとチャーハンは、いずれも米を使った料理であり、なかなか違いが分かりにくいかもしれません。

Pilaf

海外のピラフを見ると、炒飯とは別物というのがよくわかります。