【ケンタロウさん】ポテトサラダを手作りしないのは母親失格なのか問題
- 2020.07.11
- ケンタロウさん
Twitter で「ポテトサラダ」がトレンドに入りました。
ポテトサラダ
7月9日
07/10 00時のトレンド1位は「ポテサラ」 : Twitterトレンドニュース
400161ツイート
このツイートがきっかけです。
「母親ならポテトサラダくらい作ったらどうだ」の声に驚いて振り向くと、惣菜コーナーで高齢の男性と、幼児連れの女性。男性はサッサと立ち去ったけど、女性は惣菜パックを手にして俯いたまま。
私は咄嗟に娘を連れて、女性の目の前でポテトサラダ買った。2パックも買った。大丈夫ですよと念じながら。— みつばち (@mitsu_bachi_bee) July 7, 2020
ポテトサラダの作り方
たとえば、「ケンタロウの日替り定食」(学習研究社)に「ポテトサラダ」があります。
主な手順は4つです。
①じゃがいもの皮を剥き、切る
②水にさらす
③茹でる
④味付けをする
「ケンタロウのパパパ皿」(インフォレスト)には、「ジャガイモのサラダ」があります。
やっぱり手順は同じです。
時間がない時もある
ポテトサラダの4つの工程のうち、メインは「茹でる」です。
ポテトサラダがパッとできる料理かと言われれば、すぐにはできません。
どうしても茹でる時間がかかります。
トータルで20分でできるとしても、その20分がない時もあります。
母親 / 父親 / 女 / 男
「母親ならポテトサラダくらい作れないとダメだ」と言う高齢の男性には、料理のOKラインとNGラインがあります。
だから「ポテトサラダくらい作れないとダメだ」と言ったのです。
今回たまたまポテトサラダだったけど、もしかしたらかぼちゃの煮物やきんぴらごぼうを買っても言われていたかもしれません。
「父親(男)ならいいけど、母親(女)ダメだなら」という考え方は昔なら通用していましたが、今はそうではありません。
ましてや料理の種類によって線引きするのはナンセンスです。
「ケンタロウ+キッチンでおいしい生活」(ソニー・マガジンズ)のまえがきにはこうあります。
料理なんて別にしてもしなくてもいい。
しないからって、できないからって、社会人失格とか嫁失格とか、まして女の子として、なんて、そんなことあるわけない。
料理ができなくても素敵な人はたっくさんいるし、めちゃめちゃ性格がわるくても、おいしいものを作れる人だっている。
子供のための研究
そのお母さんは、子供のためにおいしいポテトサラダを作りたくて、研究のためにスーパーのポテトサラダを買ったかもしれません。
絶品のポテトサラダ
そのお母さんは、料理のほとんどを手作りするのですが、そのスーパーのポテトサラダが大好きで、わざわざ遠くから買いに来ていたのかもしれません。
子供が好きかもしれませんし、夫や同居している親かもしれません。
「べき」は捨てる
スーパーでポテトサラダを買ったからといって、ダメ人間ではありません。
手抜きでも、母親失格でもありません。
人には事情があるのです。
料理に限らず、いろんなことに「べき」を持ち込むと、途端に窮屈になります。
「作るべき」「するべき」「こうあるべき」
好きで窮屈になるのはいいですが、「べき」と思い込むことで自分で苦しめるのはもったいないです。
言われたお母さんへ
スーパーで引け目を感じながらポテトサラダをカゴに入れる必要はありません。
堂々と買いましょう。
だっておいしいんですから。
言った男性へ
人間なら想像力くらい働かせたらどうだ