小林カツ代さんの「虹色のフライパン」に、11歳のケンタロウさん

小林カツ代さんの「虹色のフライパン」(国土社)を読みました。

1984年の出版で、ケンタロウさんが11歳の時に書かれた本です。
もちろん、ケンタロウさんも、姉のまりこさんのことも出てきます。

奥付の著書紹介にやられました。
普通、著書紹介はどの本も同じことが書かれてあるのですが、この本は攻めてます。

「ボロッボロッの犬とずっこけたねこがいます。
私の長所はどんなときにもぜったい絶望しないこと。
短所はそそっかしく、わすれっぽいこと」

子供向けの本なので難しい略歴もなく、でもちゃんと自己紹介になっています。
子供たちのことが書かれてある部分をまとめます。


子供を見れば親がわかる

・まりこもケンタロウも、動物に優しい心を持っている

・いかなる戦争も悪いと教え育てた
決して武器を持たない大人になると信じる

・親の生き方が子供の生き方にまで大きく影響する

・小学6年のケンタロウは無類の食いしん坊

ある日、学校から帰ってきたケンタロウくんは、「今日は自分でおやつを作る」と言い出しました。
どうやら学校でクラスの女の子がおやつの話をしてしたのを聞いていたそうで、それを作ってみたくなったのです。
粉と卵とじゃがいもを使って揚げ始めました。
ところがダイナミックに切ったじゃがいもはなかなか火が通りません。
なのにケンタロウくんはすぐに油からあげて食べてみるのです。
「大丈夫」と強がってみるものの、やっぱり固いようです。
再度揚げ直して、大成功。
ちなみに、その女の子が言ってたおやつと同じかは不明です。

カツ代さんの子育て3ヶ条

①食べることが楽しいと思える子にしたい
→おいしそうに食べてる子の顔がすごく好きだから
子供のおいしそうな表情がいい

②差別感を絶対に持たない子にしたい

③自分でものを考える子にしたい

・私はこの3つを子供を育てる上の信条にして本当によかった

・子供にちゃんとした食事をさせるのは、子供を育てあげるまでの親の責任

・正しい食生活というのは、心と性格も育てていくものでなければならない

・食べた物への感謝が、食後の皿に表れるべき

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とてもいい本なので、ぜひ読んでみてください。
古い本なので、図書館ならあるかもしれません。

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カツ代さんの子育て本