ケンタロウさんの好きな白いごはんは、幸せの味。

ケンタロウさんが白いごはんを好きなのは、単なる好みと思ってました。

でも、小林カツ代さんの「食の思想」(河出書房新社)や「小林カツ代伝」(文藝春秋)を読んで、それは違うとわかりました。

白いごはんの味はお母さんの味

ひと言で言えば、この親にしてこの子あり、です。
カツ代さんが白いごはんが好きで、きっとケンタロウさんはその味や風景をちゃんと覚えていたのです。
つまり、白いごはんの味はお母さんの味なのです。

あの肉じゃがも、ハンバーグも、コロッケも、元をたどれば全部カツ代さんに行き着きます。
考えてみれば当たり前ですが、一夜にしてあのケンタロウさんが出来上がったのではなく、物心ついた時からその片鱗が見えていたのでしょう。
血は争えないとはこのことです。
さすがの小林家です。

 

小林カツ代伝