【ケンタロウさん】振り返れば、一本の道。

今、ケンタロウ本をコピーした裏紙に下書きしたのを iPhone で入力しています。

今でこそ毎日、ケンタロウさんのことをブログにしていますが、昔は本を何冊か持っているだけでファンと言っていいのかわからないほどでした。

以前、ケンタロウ波のことを書きました。
そこに「図書館で借り始める(第4期)」とあります。
 


 
今から9〜10年前、職場への乗換え駅近くに大きな図書館を見つけたのです。
そこで借りたケンタロウ本を、またその近くにあったコピー屋さんでコピーして、仕事の帰りに本を返すというルーティンでした。

私は、コピーを取る作業が大好きで、ケンタロウ本のレシピが、というより、コピーの気持ちよさにハマっていたのです。
当時は全ページではなく、自分の好みのレシピだけをコピーしていました。
それがのちの「借り直しプロジェクト」につながります。

コピーした後は、二つ折りにし、パンチで穴を開け、100均で買ったファイルにまとめていました。
次第に増えて、最終的に8冊になりました。
コピー代と手間を考えれば、本を買った方が安いのではと思ったこともあります。
費用対効果でいえば、割に合いません。
でも、それを上回る楽しさがありました。

たとえば、図書館のホームページで借りたい本を予約するのですが、貸出中だと、順番が回ってくるのを待っているだけでワクワクするのです。
予想よりも早く回ってくることもあって、それだけで大はしゃぎです。
仕事の前に図書館に寄って、コピー屋さんに寄って、スターバックスで折りの作業をして、仕事の帰りにまたコピー屋さんで続きをして、本を返して、と段取りを組んで、毎日が遠足でした。
(図書館→コピー屋さん→スターバックスをゴールデンコースと名付けていました)
 
スターバックス

変わったことと変わらないこと

ブログを始める前、一部のページだけをコピーしてたこと、以前利用してた図書館にはなかったケンタロウ本が気になり始めていました。
「借り直しプロジェクト」の始まりです。
ただの「借り直し」ではなく、プロジェクトとしたのは、それほど大掛かりになってしまったからです。
数ヶ月間、計数十キロの距離を自転車で駆け巡りました。
6つの街の10以上の図書館を何往復もして、もはやトレーニングでした。
さすがに効率が悪すぎるので、コピーはやめて、「iPhone で撮影」方式に変えました。

iPhone で撮影してデータ化するやり方に変えたことで、これまでのコピーは不要になりました。
せっかく取ったコピーですし、愛着もあるので、「はい、さようなら」と捨てることもできません。
本で買い直した分はファイルから抜き、メモ用紙として再利用しています。
その束がすごいです。
広辞苑くらいの厚みがあります。
これでも減った方です。

9年くらい前のケンタロウ本のコピー用紙が、今、ブログ用の下書きとして使っていることに不思議な縁を感じています。
ただの紙ですが、表を見返すと、あの頃の自分を思い出します。
当時は、まさかケンタロウブログをやることになるとは夢にも思ってません。
レシピが載っている紙からケンタロウブログを書く紙へ、使う目的は変わっても、ケンタロウさんへの思いは変わっていません。
そのことが一番うれしいです。
ムダなことは一つもないのです。
 

今できること遠回りしよう。