【ケンタロウさん】ローストビーフ+お餅の「正月巻き」を食べると、思い出の扉が開く。

ケンタロウさんにとって「正月巻き」は、思い出の味です。

正月巻き

わが家の正月料理で必ず登場したのがローストビーフ。
黒豆や田作り、紅白かまぼこやかずのこといった、いかにもお行儀のいいおせちの中で、「ドッカン、肉!」という感じのこの一品は、食卓の華だった。
表面にはこんがりと焼き目がつき、中のほうはレア気味ローストビーフにわさびをちょっとつけ、しょうゆで食べると、本当にうまい。
あの頃は今よりすいぶん牛肉が高かったから、「別格のごちそう」といった輝きを放っていてうれしかった。

中学の頃からは、このローストビーフをお餅と組み合わせて食べるのが個人的なブームとなった。
まず、のし餅を大ぶりにカットする。
市販の切り餅よりも2割増しくらいが目安。
そして、スライスチーズを乗せる。
この場合、チーズは溶けるタイプだと液状化して餅と同化してしまうので、溶けないタイプを使う。
その餅をオーブントースターに入れ、ジーッと見守りながら焼く。
餅がプックリふくれたら、いそいそと取り出し、ローストビーフにしょうゆをピタッと塗って乗せ、さらにあっさりめの特製キムチも乗せて、のりでグルリと巻く。
そして、ガブリとかぶりつく。
これがいける!
まあ、ちょっと悪のりっぽい組み合わせだから、家族にはあまりうけなかったけど。
僕は一人ひそかに「正月巻き」と名づけ、2個はペロリとたいらげた。
さすがに3個食べると胃にもたれたけれど。

ここ何年か、「正月巻き」を食べていなかったので、久々に作ってみた。
一口かみしめた途端、子どもの頃の正月のシーンか次々とよみがえってきたのには驚いた。
まるで思い出の扉を開けるスイッチが急にオンになったみたいだ。
味の記憶ってすごいなぁと思う。

引用:主婦の友(主婦の友社)
2006年1月号
「ケンタロウさんの思い出の味」(55ページ)より

正月巻きの材料

・ローストビーフ(下記にレシピ)
・のし餅(なければ切り餅)
・スライスチーズ(溶けないタイプ)
・キムチ(下記にレシピ)
・のり


ローストビーフの作り方

カツ代さんレシピです。

フライパンローストビーフ | KATSUYOレシピ

ちょっとご馳走気分に、フライパンで作るローストビーフ

キムチの作り方

カツ代さんレシピです。

白菜の即席キムチ漬け | KATSUYOレシピ

サラダ感覚でついつい箸が進むウマさ!

カツ代さん流正月巻き

なんとカツ代さんも「正月巻き」っぽいのを作っています。
(こっそりパクった疑惑)

キムチビーフ餅 | KATSUYOレシピ

意外な組み合わせですが、相性良し

【まとめ】カツ代さんのお正月料理