【ケンタロウさん】カレーもチャーハンもカツ丼も、別腹だ。

昨日、櫻井武さんの「食欲の科学」(講談社)を紹介しました。

「別腹」とは

別腹の解説が面白いです。

いくらおいしいものでも、食べ続けていると飽きてくる。
「おいしい!」と感じるのも、実は110ページで述べた報酬予測誤差の一種なのだ。
(報酬予測誤差 → 期待していたよりも大きな報酬を得ること)
口に運ぶたびに同じ味だったらその味は予測可能なものになってしまい、報酬予測誤差がなくなる。
それに加えて血糖値が上がってくれば、満腹感を感じて「もうお腹いっぱい」ということになるわけだ。
しかし、ここで味や舌触りや見た目に「変化」が起きたらどうだろう。
飽きていたものとはまったく違うカテゴリーのものがにわかにあらわれると、エネルギーが満たされていても、いままでにない「報酬」への期待が生まれる。
このとき、食欲が復活するのだ。
実際に、目先が変わったものは小さな精神的興奮を呼び、それが自律神経系を介して胃腸のはたらきも活発にする。
こうして「別腹」ができあがるのである。

引用:食欲の科学(講談社)
166〜167ページより


好きなものは、全部「別腹」

別腹といえば甘い物を思い浮かべます。
甘い物だけが別腹ではありません。
上の櫻井さんの説明だと、あらゆる食べ物が別腹になりえます。
今食べているものに味や見た目の変化が起きればいいのです。
カレーを食べた後のチャーハンは別腹です。
チャーハンを食べた後のカツ丼も、別腹です。
カツ丼を食べた後のカレーも、別腹です。
ご飯は同じ炭水化物ですが、どれも見た目も味もまったく違います。
よって、全部別腹です。
もっと言えば、同じカレーでも、普通のカレーとキーマとドライは違うので、これも別腹です。
トッピングが変わっても、別腹です。

ケンタロウさんが笑いながらこう言うのです。

好きなものは、全部別腹だよね