【ケンタロウさん】さんまはグリルで焼くのか、フライパンで焼くのか問題

ある料理雑誌に、「本当においしいサンマの塩焼きはフライパンでは焼けない」とあります。

そう言うのは、ケンタロウさんよりキャリアの長い、メディアでもよく見かける料理家です。
「フライパンでは遠火の強火ができないので、グリルで焼いた方がいい」と言います。
 

さんまはフライパンで焼く

ケンタロウさんは、さんまをフライパンで焼く派です。

さんまは、フライパンで焼ける
ガスに網をのせて焼くにしても、魚焼きグリルで焼くにしても、煙がすごく出るし、脂に火がついて燃えたりと大変
ならば網にこだわらず、フライパンで焼く
フライパンでもおいしく焼ける
網で焼いて、へたに焦がしてしまうよりは、フライパンで焼くほうが安心

出典ケンタロウのこれでよし!
(幻冬舎)

 

フライパンで焼くのは簡単でうまい

グリルとフライパンでは、どちらがおいしいのか

ケンタロウさんは、「フライパンでもおいしく焼ける」と言います。
冒頭の料理家は、「フライパンではおいしく焼けない」と言います。
お互いにまったく正反対のことを言っています。
どちらも見た読者なら、確実に迷います。
どちらかが間違ったことを言っているのではないかと思ってしまいます。

魚の霜降りもそうですが、どちらのやり方が正しいのかではなく、どちらのやり方が好きかです。
 

あなたにとってのおいしさ

いったいどちらが正しいのかを考えたところで答えは出ません。
どちらがおいしいかは、実際にやってみるのが一番です。
ポイントは、「あなたにとってのおいしい」です。
Aさんが言う「おいしい」は、あなたにとっての「おいしい」とは別問題です。
当たり前ですが、Aさんが「おいしい」と言ったからといって、あなたも「おいしい」と感じるとは限りません。
おいしいかもしれないし、そうではないかもしれません。
実際にやってみて食べてみないとわからないのです。
だからと言って、「本に間違ったことが書いてある」とか「信用してはいけない」ということではありません。
それはそれとして、判断基準はあくまで自分の舌なのです。

やってみるとわかること

実際にやってみてわかることは多いです。
たとえば、ケンタロウさんの言うように、グリルで焼くと、煙がかなり出ます。
ワンルームのキッチンのおもちゃのような小さな換気扇では、なかなか煙が出ていかないということもわかります。
当然、焼いて食べ終わると、網を洗わなければなりません。
そういうところまでは本には書いてません。
そういうのを含めての「おいしい」です。
多少の手間がかかっても、やっぱりグリルの方がおいしいと思えば、それでいいのです。

 

今できること自分の「おいしい」を、大事にしよう。