予想外の着地点も、楽しい。/ケンタロウ本「小林カレー」のキャベツビーフカレー

真面目すぎる人は、ケンタロウ本は読めません。

間違っても「レシピ本はこうあるべきだ」と思って読んではいけません。
肩の力を抜いて、「これはこれでありだよね」とおおらかな気持ちで読み進めるのが、ケンタロウ本との正しい付き合い方です。

キャベツビーフカレー

「小林カレー」(幻冬舎)にキャベツビーフカレーがあります。

まずは、完成写真を見ます。
まだこの段階では、「盛られたごはんの上にキャベツが乗っている」ということだけしかわかりません。

次に作り方を読んでいきます。
なかなかキャベツが出てきません。
「キャベツビーフカレー」とあるので、てっきりキャベツをコトコト煮込んで、キャベツの甘みを生かしたカレーなのかと思っていたのですが、そうではないようです。

最後から2番目に、ようやくキャベツが出てきました。
キャベツを切って、フライパンでしっかりと焼き目を付け、ごはんの上にそのキャベツを乗せます。

キャベツビーフカレーかビーフカレーか

キャベツビーフカレーは確かにキャベツは使っていますが、ごはんの上に乗せているだけなので、内容的にはビーフカレーです。
でも「じゃ、キャベツビーフカレーはおかしい」とは言ってはいけません。
ケンタロウさんがキャベツビーフカレーとしているので、紛れもなくキャベツビーフカレーです。
ビーフカレーのキャベツ添えであっても、キャベツビーフカレーです。

ま、いっか

「唐揚げカレー」は、カレーではなく、唐揚げの作り方でした。
「小林カレー」に限らず、ケンタロウ本は「ま、いっか」と思いながら読むのが一番です。