【ケンタロウさん】ささくれた日には、さっぱり煮物がいい。

ケンタロウさんは、やっぱり、文学少年です。


以前、ケンタロウさんは文学少年だというのを書きました。
 


 
「ケンタロウの日替り定食」(学習研究社)の「手早くさっぱり煮もの定食」のエッセイは、こう始まります。

さっぱり煮物はいかがでしょう

そして、こう締めくくります。

さっぱり煮物はいかがでしょう
ささくれだった日々も少しだけさっぱりするかもしれません

ささくれだった日々

「ささくれだった日々」です。
レシピ本に出てくる言葉とは思えません。

 


 
文字としては見たことある言葉ですが、会話では使ったことはありません。
さっぱりした煮物を引き立たせる言葉として「ささくれだった」をチョイスするケンタロウさんのセンスが、カッコいいです。

「ひき肉と厚揚げの煮物を作れば、すべて解決するよ」とは言わずに、

少しだけさっぱりするかも

と控えめなのも、ケンタロウさんらしさです。

Unsatisfying

毎日の生活には、ものすごく落ち込むほどじゃなくても、ちょっとヘコむことはあります。
Instagram の「Unsatisfying」シリーズは、まさに「ささくれだった」そのもので、さっぱりした煮物がぴったりです。


「あともうちょっと」は、なにもバスケットだけのことではありません。
「あともうちょっとで、電車に乗れたのに」
「あともうちょっとで、1万円札を崩さずに済んだのに」
「あともうちょっとで、キスできたのに」
終わったことをクヨクヨ悩んでも仕方ありません。
この次どうするかに、集中しましょう。
 


自販機あるあるです。
「出てこないんですけど…」と言いたい時に限って、夜で、メーカーの営業時間を過ぎています。
販売機ごと揺すってみたところで、警報機が鳴って、犯罪者扱いされるのがオチです。
こういう時はつい舌打ちしたくなりますが、グッとこらえましょう。
舌打ちしたところで、何も解決しません。
神様は、あなたのメンタルを試しています。
舌打ちしたくなる時こそ、ニコニコしていましょう。
神様は、ちゃんと見ています。
 


起こってほしくない時に限って起こるのが、マーフィーの法則です。
ジャムを塗ったトーストを落とす時は、決まってジャム側が下になっています。
そういうものです。
しかも時間がない時です。
しかももうすぐ大事な人がやってくるのです。
しかも慌てて掃除をし始めると、服にも付いていることがわかって「万事休す」です。
でも、ため息はついてはいけません。
ため息をつく代わりに、深呼吸をしましょう。
落ち着いて掃除を始めていたら、大事な人も手伝ってくれて、より仲良くなれるというおまけ付きです。
 


うまくいかなかったからといって、ムッとしてはいけません。
ムッとしそうなことは、至る所に落ちています。
地雷のようなものです。
うっかり踏んではいけません。
ムッとしてしまっては、悪魔の思うツボです。
うまくいかなくても、ムッとしなかっただけで、いくらでもリカバリーできます。
勝ちみたいなものです。
あなたの隣の人は、ムッとしてしまったことで、自爆しています。
うまくいかないことがダメなのではなく、ムッとしてしまうことがダメなのです。
 


狙いを定め過ぎると、外した時の反動も大きくなります。
ぼんやりと狙って、「なんにも狙ってませんよ」と涼しい顔をしているくらいでちょうどいいです。
つい気合いが入ってしまいますが、変なところに力が入ってしまうばかりで、いいことはありません。
成功させたい時ほど、リラックスしましょう。
血走った顔で告白されても怖いだけです。
 


人生は、スープのスプーンのようなものです。
ちょっとの油断で、取り返しのつかないことになったりします。
これまで大丈夫だったのは、たまたま大丈夫だっただけです。
「次も大丈夫」の保証は、どこにもありません。
「大丈夫だった」と「大丈夫だろう」はまったく違います。
人生にも、「かもしれない運転」は大事です。
 


ついさっきまで順調だったのに、突然、アクシデントは起こります。
アクシデントが起こった時にどう対処するかで、その人の人間力がわかります。
慌てる人。
落ち込む人。
やり直す人。
あなたはどうしますか。
 


一発でできるのが一番です。
でも、一発でできなかったからといって、「なんで自分はダメなんだ」と責める必要はありません。
できれば失敗はしたくありませんが、失敗したことでしかわからないこともたくさんあります。
失敗は、悪いことばかりではありません。
失敗して、優しくなることもあります。
失敗して、強くなることもあるのです。


人間は、キリのいい数字やタイミングが大好きです。
「来年から貯金しよう」
「来月から英語の勉強を始めよう」
「来週からダイエットしよう」
「明日から本気出す」
やりたいことは、今この瞬間から始めましょう。
即断、即決です。
やろうとしたことを今すぐ始めないのは、それはやりたくないことです。
だから先送りするのです。
チャンスを先送りしていることに気づきましょう。


「99%あるある」です。
あと1%なのに、いつまで待っても1%のままなのです。
パソコンの前で待つのですが、一向に変わりません。
バックグラウンドで動いているのかどうかもわからないことに、余計イライラしてしまうのです。
何もせずただ待っているのは、時間のムダです。
今この瞬間にできることは必ずあります。
たとえば、読みかけの本を読む。
書いてなかったお礼状を書く。
英単語を覚える。
ちょっとした空き時間にできることをすることで、心の安定にもつながるのです。


うまくいってほしい時に限って、うまくいきません。
失敗してほしくない時に限って、失敗します。
失敗した時に、どうリカバリーするかです。
モタモタしていたら、どんどん熱が入ってしまって、リカバリーどころではなくなってしまいます。
卵も、人生もです。


絶対に打てないド真ん中に落ちるのが「ピンボールあるある」です。
この時に「こんなのズルい」「インチキだ」と言ってはいけません。
「ズルをされた」と思うのではなく、神様に貸しを作ったと思えばいいのです。
「今、貸しを作ったからね」と思えれば、イライラしなくて済みます。
イライラしていいことは一つもありません。
神様への貸しは、ラッキーポイントのようなものです。
自分だけのラッキーポイントを増やしましょう。


成果はすぐに出るとは限りません。
結果まで時間のかかるものもあります。
たとえば、筋トレです。
今日腕立て伏せをしたからといって、すぐに筋肉モリモリになることはありません。
結果が出ないからと、落ち込まなくてもいいです。
焦ることもありません。
今、結果が出てないのは、時差があるからかもしれません。
もう少し待ってみましょう。
もちろん、待っている間も、努力を忘れずに。

1ミリもささくれない

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