【ケンタロウ本】サブのテーマが見つかると、もう一段深く読める。

本を読んでいて、その本とは別に、自分のテーマが見つかると、俄然面白くなります。

たとえば、「ケンタロウの基本のウチめし」(オレンジページ)の「ケンタロウのスペシャリテ」には、こうあります。

パンを焼くのは手間も暇もかかるけれど、でも急に思い立ってパンを焼く
そういう毎日が送りたい
そういう毎日はうれしい
すべてはうれしさにかかっている
うれしくない料理なんか作ってる暇はないぜ
うれしさのためだけに料理をしているんだ

 

本のテーマにはメインとサブがある

ケンタロウさんは、「うれしいのために料理をしている」と言ってます。
ただし、「だからうれしい料理は大事です」「うれしくなるような料理をしましょう」ではありません。
ここがポイントです。
「うれしいのために料理をしている」は、あくまでもケンタロウさんの意見であり、主義です。

私はこの「ケンタロウのスペシャリテ」を読んだとき、

俺はうれしい料理が大事だと思ってるけど、君の大事なことは何?
その大事なことのために何をどうしてる?

と言ってるように思えたのです。
これがサブのテーマです。
自分だけのテーマです。

「ケンタロウの基本のウチめし」のメインテーマは、「家でパパッと作れるメニュー」です。
これに限らず、本には、メインのテーマとサブのテーマがあります。
メインのテーマは、その本のテーマです。
サブのテーマは、その本から感じ取った自分にとってのテーマです。
サブのテーマは、人によって違います。
読むタイミングにもよっても変わります。
その本を読みながら、いかにサブのテーマを見つけられるかです。
わざわざ「これがテーマです」とは書いてありません。
自分で感じ取っていくのです。
それが本の読み方、面白さ、醍醐味です。
 

今できること本から、自分のテーマを見つけよう。