【ケンタロウさん】おいしいはずとわかっていても、「おいしい?」と聞いてみたい。/アンケートハガキ

「大っきいおかず 小っちゃいおかず」(講談社)の最後のページにアンケートハガキが付いています。

よく見かける読者アンケートハガキではなく、ケンタロウさんの直筆です。
 
ハガキ1


おいしかった?

5つ目の質問は、「おいしかった?」です。
4つ目の質問の「昨日の夜ごはんは何でしたか?」の流れで「それはおいしかった?」です。

関係ないけど、聞きたい

3つ目までの質問は、本に関係することです。
「大っきいおかず 小っちゃいおかず」に付いてるアンケートハガキなので、この本のことを聞くのが本来の目的です。
でも、「おいしかった?」は、「大っきいおかず 小っちゃいおかず」には関係ありません。
たとえ、おいしかろうが、おいしくなかろうが、ケンタロウさんにとっても、出版社にとっても、どうでもいいことです。

ケンタロウさんは、こんなことを言ってます。

おれも誰かに料理を作った時には必ず聞くもん。
「おいしい?」。
おれは一応料理が仕事だし、自分でおいしいと思ったものを出しているから、そりゃおいしいだろうと思ってはいるけれど、でも、それでもやっぱり知りたい。
その人がおいしいと思うかどうか。
だから必ず聞く。

出典ふたりのハッピーメニュー
(講談社)
やっぱり知りたい」より


関係なくても、つい聞いてしまう

「おいしかった?」は、意味的には「昨日食べた夜ごはんはおいしかったですか?」ですが、ケンタロウさんにとっての「おいしかった?」は挨拶のようなものです。
ほぼ職業病です。
昨日食べたのがおいしかったかどうかが大事なのではなく、友達と会った時の「よぅ」みたいなものなのです。

回答例とそれを見たケンタロウさんのリアクション

おいしかった?

・おいしかった
・まあまあだった
・イマイチだった
・まずかった
・サイコーだった

ケンタロウさん

「おいしかったって、何食べたの? 何?」
「サイコー? チキショーッ」

昨日の夜ごはんは何でしたか?

4つ目の質問「昨日の夜ごはんは何でしたか?」は、実は2通りの読み方ができます。

この続きは、明日にします。

よくあるアンケートハガキ

下の画像は、「ちょっといいもの、うまいもの」(SSコミュニケーションズ)に付いてるアンケートハガキです。
 
ハガキ2
 
同じアンケートハガキなのに、まったく印象が違います。
やっぱり手書きの方が「ちょっと書いてみようかな」という気になります。
手書きの方が書き手の温度を感じてイメージもしやすいです。

読者アンケートの返送率

読者アンケートの返送率は1%くらいしかないというのを、昔、何かで読んだ気がします。
 

本に挟まれている「読者カード」「愛読者カード」の返信率ってどれくらい?

書籍や雑誌には、出版社へ感想文を送る「読者カード」もしくは「愛読者カード」が挟まれています。


 
作った料理がおいしいかどうかが気になるように、作った本の感想も、やっぱり気になります。
買った本に読者アンケートの葉書が挟まっていたら、感想を書いて出してみましょう。
感想といっても、国語の課題の読書感想文のように長文を書く必要はありません。
ひと言でもいいのです。
たったひと言でも、もらった側はうれしいのです。